勉強が続かない受験生。やる気は肌感から生まれる。

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中学生にしろ高校生にしろ三年生になると、受験や志望校についてぼんやりと考えるようになります。私は以前、塾講師と家庭教師をしていましたが、少し早めに二年生の冬くらいから生徒や親御さんと話し始めるようにしていました。

一年生の頃から教えているとそんなことはありませんが、二年生の途中から請け負ったりすると、面談の時に「この高校に行けたら行きたい」「この大学に受かれば行きたい」という言葉を口にします。しかし「行けたら」「受かれば」では行けませんし、受かりません。

3年に進級した時は同じくらいの成績だったとしても、一人はその志望校に「何としても入りたい」と考えていて、もう一人は「行けたら」と考えていたら、1年後に一体どちらが合格するでしょうか。「行けたら」「受かれば」と偶然だけに任せていたら、勉強する気も湧いてきません。言葉はその人の考えや意気込みをそのまま映し出しています。

「行けたら」「受かれば」といったあやふやな態度になるのは、そもそもスタート地点があやふやだからです。受験に身が入らない子供は、それが自分のこと、リアルなことだと実感できていません。「あなたの成績はこれくらいだから、これくらいの偏差値の学校を狙えますよ」という数字上の出来事になってしまっています。これは親御さんも一緒で、進路相談で先生にそういう説明をされると、「ああ、そうなんですか」と流されてしまいます。

確かに合格、不合格はほとんど成績で決まります。どんなに頑張っても、点数が足りなければ受かりません。だからある意味で、数字ほどリアルなものはないとも言えます。しかし、それはあくまでも「結果」に関してです。一年間勉強を続けるという「過程」については、「自分はこの学校に行くんだ。ここを目指すんだ。そのために勉強をするんだ」という実感の方が大切です。

そうした実感は肌感から生まれます。それを掴むのに一番手っ取り早いのがオープンキャンパスです。高校にしろ大学にしろ、実際に校舎に足を運んで、そこを歩いている生徒や先生の表情を見れば、「自分はこの学校を目指しているのか」とリアリティが生まれます。また偏差値だけで学校を選んでしまい、「実際に通ってみたら想像と違った」というギャップも減らせます。

とはいえオープンキャンパスは主に7月~11月に開かれています。そこで実感を持っても手遅れではないものの、遅いのは否めません。ですから、それまでは全国模試や県統一模試などを受けると良いでしょう。校内テストでそこそこの成績を取っていると「これくらいでいいんだな」と安心してしまいがちです。しかし、そうした生徒が模試を受けると、思った以上に順位が伸びずにショックを受けます。いわゆる「井の中の蛙大海を知らず」です。すると、勉強の時の目つきが変わります。

行動には理由が必要です。勉強するのに親から「勉強しなさい」と言われても、自分で「勉強しなきゃな」と考えても理由にはなりません。勉強や受験以前に、「自分はこうしたいから」「自分はこういうものを目指しているから」という理由があるから、机に向かえるのです。それは何も「医者を目指しているから」といった明確なものでなくとも構いません。「制服が可愛いから」とか「ここに来ればなんとなく楽しそうだから」とか「友達と離れたくないから」でもいいのです。

これは勉強だけに限りません。働く気がない人に、誰かが「働きなさい」と叱っても、自分で「働かなきゃな」といっても働く気にはなれません。「お金があったら」「お金があれば」と考えても、お金は増えません。また給料という数字を意識しても、頑張る気にはなりません。実際、給料分だけ働けばいいや、と思って手を抜いている人はたくさんいます。もちろんそれも選択の一つですが、そういう生き方に嫌気がさした時に、自己啓発は始まります。

今の自分に嫌気がさして、やる気を求めるようになる。しかし、いつまで経っても、何も始められないし、生活を変えられない。そんな風にモチベーション不足に困っているのなら、言葉をよく見てみましょう。嫌気にもやる気にも「気」という言葉が使われています。

「気」とは空気です。もちろんこれは酸素とか二酸化炭素といった物理的な話ではなく、そこにいる人間が作り上げる雰囲気です。人は雰囲気に触れることで、気持ちが変わります。結婚式にでれば気分は華やぎ、葬式にでれば気分は沈みます。そして私たちは自分が望むように、それを選択できる権利があります。オープンキャンパスに行くのは自分がこれから行く道を既に歩んだ人たちがいるから、模擬試験に受けるのはそこに自分と同じ受験生がいるからです。彼らの影響を受けて、私たちは「自分も頑張ろう」と思うのです。

空気は肌に触れるもの。つまり肌感=空気であり、実感=やる気です。自分と他人はそうして繋がっています。「モチベーションも、行動も、結果も自分一人でなんとかできる」というスーパーマン思考をするから、いつまでも抜け出せない泥沼にはまります。自分を動かしたいのなら、自分を乗せてくれる環境を選んで、その影響を受けるようにしましょう。

 

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