星をたどる|新しい自己啓発のススメ

自分らしく生きるための自己啓発サイト

マインドレコーディング

片付けが苦手だった大学生がハウツー本を読んで変われた本当の理由

投稿日:

「道具や部屋に気遣っていきたい」

Pexels / Pixabay

ある大学生は自分の部屋が散らかっているのを気にしつつ、なかなか片付けられずにいました。「衣食住を整える」を新年の抱負として掲げていたものの自己流ではうまくいかず、片付けのハウツー本を参考にすることにしました。

彼が選んだのは、近藤麻理恵のベストセラー書『人生がときめく片付けの魔法』でした。ただ、その本で説明されていた「片付けを進める手順」を読んでも、あまり乗り気にはなれませんでした。そうした具体的な手順よりも役に立ったのは、著者の体験談でした。

著者の近藤麻理恵が携帯を買い換えた時、新しい携帯から長年使ってきた古い携帯に、感謝を込めて「今までありがとう」というメッセージを送ったところ、その数時間後にまるで役目を終えたかのように古い携帯がボタンを押しても動かなくなったそうです。

このエピソードを読んだ彼は「自分は今までこれほど道具と向き合ったことはなかった」と心を揺さぶられました。これまでの自分の行いを振り返ってみても、洋服を雑に扱ったり、食器をすぐに洗わず放置したり、といった記憶しかなかったからです。

大学四年の彼はすでに就職が決まり、一ヶ月ほどで部屋を退去することが決まっていました。「衣食住を整える」という新年の抱負、『人生がときめく片付けの魔法』にあった著者の体験談、そして「一ヶ月ほどで部屋を退去する」という自分の状況について考えた末に、彼に「自分の部屋に最後の恩返しとして、道具や部屋に気遣っていきたい」という気持ちが生まれました。

人を動かすのは人でしかない

Free-Photos / Pixabay

この大学生の体験で大切なのは、「部屋を片付ける手順」によって部屋を片付けられるようになったのではない、という点です。彼が「道具や部屋に気遣っていきたい」と考えたのは、著者のエピソードのおかげです。「部屋を片付ける手順」といった理屈に人を動かす力はありません。人間を動かすのは、いつだって人間です。

行動の背景には常に人物の影響があります。人間は自分で自分を切り替えられません。必ず誰かに変えてもらう必要があります。この大学生は片付け本の著者に自分を変えてもらえたのです。

マインドレコーディングは人物の影響を特定することで、人生を変える手法です。心を揺さぶられる体験をするには、「誰かと会って話す」のが一番確実です。しかし、それが本当に心を込めて作られているならば、本に書かれた文章が、誰かの心を揺さぶることもあります。読書の目的は「知識の獲得」だけではないのです。

読書には「心を揺さぶられるため」という目的もあり、その体験こそが行動を促します。ただ、そのためには著者の語る理屈ではなく、著者が伝えようとしている心情に対して思いを巡らせなくてはなりません。マインドレコーディングは「人物の影響」について考える癖をつけることによって、それを可能にします。

この大学生は「『道具や部屋に気遣いたい』という目的があって、その目的を達成する手段として片付けがあることがわかり、片付け自体が目的になっていた私では、道具や部屋を気遣うことなど到底できないと気づかされました」と私に話してくれました。これはただ「片付けのノウハウ」を追いかけているだけでは出てこない結論です。

行動を促すのは人物の影響だと自分の体験を通して理解できた時、人生は変わり始めます。マインドレコーディングはそのお手伝いです。ぜひ実践してみてください。

人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)

人はなぜ続けることができないのか?
続けるには信念が必要だ!

第1章試し読み(PDFファイル)はこちら

 
  • この記事を書いた人
  • 最新記事
佐々木誠

佐々木誠

作家。コンサルタント。「人物の影響」を特定して人生を変える「マインドレコーディング」を提唱。個人相談サービス『星を辿る』を運営し、心臓外科医、税理士、スポーツ振興の社団法人理事、小学校の教師など様々な業種にクライアントを持つ。日刊SPA!にて「魂が燃えるメモ」を連載。『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)発売中。

-マインドレコーディング

Copyright© 星をたどる|新しい自己啓発のススメ , 2020 All Rights Reserved.