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女性が離婚に踏み切るエネルギーはどう調達すればいいのか?

投稿日:2020年3月15日 更新日:

離婚には大きなエネルギーがいる

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女性が離婚するには、男性以上に大きなエネルギーがいります。離婚した後はどこに住むのか。働いている間の子供の面倒は誰が見るのか。そもそも親権を取れるのか。自分と子供の生活費を工面できるか。こうした想像が頭の中をぐるぐると巡れば、「この人ともう一緒にいたくない」と思っていても、「我慢するしかないのか」と誰でも諦めそうになります。その諦めを踏み越えるために大きなエネルギーがいるのです。

しかし現実を見れば、離婚を選んだ女性はたくさんいます。彼女たちは例外的に「強い女性」だったわけではありません。他の人と同じように「本当に離婚してやっていけるのか」と悩んだはずです。そして、そう悩んだ上で、「離婚をする」という決断しています。では、その決断のエネルギーをどこから調達したのでしょうか。それは人間関係です。

ここでいうエネルギーは科学的なものではありません。かといって、スピリチュアル的なものでもありません。誰かに応援されれば、やる気が増す。誰かにけなされれば、やる気が失せる。そうした当たり前の心の動き、つまり心理的なものです。

 理屈だけでは行動できない

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人間は理屈だけでは行動はできません。誰かに心を揺さぶられて、自分も同じように生きたいと思ったから。あるいは「大丈夫かな」と不安になった時に、「大丈夫だよ」と誰かに励まされたから。つまり、誰かの働きかけがあってはじめて、「よしやろう」と決心できます。心は「人との繋がり」によってでできています。だからこそ、決心とは「人との繋がり」から行うものなのです。

もちろん、他人の働きかけはポジティブなものとは限りません。「本当に上手くいくのか?」「大丈夫なのか?」という心配を助長する、ネガティブな働きかけもたくさんあります。そのポジティブな働きかけとネガティブな働きかけを比べて、ポジティブが上回れば、信念を持って行動できます。反対にネガティブが上回れば、疑念にかられて行動できなくなります。このように行動するかしないかは、「人物の影響」の足し引きによって決まります。

ある女性は夫のモラハラに苦しみ、離婚を考えていました。夫は彼女のことを家政婦のように扱っていました。また、夫とのLINEには、彼女を「無能」と罵倒する投稿が毎日のように送られてきていました。

その投稿を読ませてもらった私は夫との離婚をアドバイスしました。私以外の誰が読んでも、「こんな夫とは早く別れた方がいい」と思うようなひどい内容ばかりだったからです。

とはいえ「別れた方がいい」と考えて、すぐに別れを決心できるなら、誰も離婚で悩んだりしません。私が「別れた方がいい」とアドバイスすると、彼女は「でも佐々木さん、私、怖いんです。離婚を切り出して、自分と子供が家から追い出されたらと考えると、怖いんです」と心中を打ち明けました。

背中を押されるから前に進める

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そんな彼女に対して、私は「もし追い出されたら、住む所が決まるまで、私の家に来ればいいですよ」と励ましました。数時間の相談で他にも色々な話をしましたが、一番意味があったのはこの瞬間です。私は私なりの言葉で、「大丈夫だよ」と背中を押したのです。

彼女の背中を押したのは私一人ではありません。離婚した後に届いたお礼のメールには、私だけでなく離婚調停を依頼した弁護士や、友人のことが書き連ねてありました。複数の人間の働きかけによって、彼女は離婚に踏み切れたのです。

もちろん働きかけはポジティブなものだけではありません。まず、彼女の夫は「お前はどうしようもない女だ」と決めつけ、「離婚してもうまくいくわけがない」という脅してきました。ここまでくるとほとんど「呪縛」です。藁人形など使わなくても、人は言葉だけで誰かを呪えてしまいます。

また、彼女には、「子供の将来を考えたら、我慢して暮らした方がいいのではないか」という思いもありました。この場合、子供の存在は「離婚したい」という思いを縛る足かせになっています。

ただ同時に、子供の存在は彼女にとって励みにもなっていました。彼女が「離婚しよう」と本格的に考えだしたのは、夫が子供に暴力を振るったのがきっかけでした。そこには、「自分だけなら我慢できるが、子供の害になるなら話は別」という、我が子を守ろうとする母親の強さを見ることができます。

常日頃から信念を養っておこう

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このように子供の影響といっても、一面的なものではありません。「人物の影響」は視点次第でいくらでも変わります。今後の生活について考えたら、「子供のために我慢した方がいいかもしれない」と考え、夫の暴力について考えたら、「子供のために離婚した方がいいかもしれない」と考える。このポジティブとネガティブの足し引きによって、どんな行動を取るかが決まります。

もちろん離婚は気持ちの問題だけではありません。慰謝料はどうするのか。養育費はどうするのか。親権はどちらが持つのか。どれくらいの頻度で離婚相手と子供を合わせるのか。法律やお金に関わる現実問題がたくさんあります。そして、そうした現実問題を相談するために弁護士がいます。しかし、まず「自分は離婚をする」という決心があるからこそ、離婚が実現するまで、根気よく手続きや話し合いを進められます。

彼女の場合は、「困った時の駆け込み寺」のような役割として、私自身が彼女の背中を押しました。しかしできることならば、赤の他人である私などに相談せず、普段の生活を通して決心できるようにしておくのが理想です。

ただ賢く立ち回るだけでなく、「何があっても自分はこうする」という信念を必要とする瞬間が、人生には時折訪れます。そのために自分が受けた「人物の影響」を記録することで、常日頃から信念を養っておく。それが「マインドレコーディング」です。

もし離婚を考えて悩んでいるのなら、自分が誰にどんな影響を受けているのかを振り返ってみてください。良し悪しには個人差があります。離婚が必ずしも良いこととは限りません。自分の家族について振り返ることで昔の気持ちを思い出し、冷えていた夫婦仲が戻る可能性もあります。どんな行動を取るにせよ、「これからどうするか?」という問題の答えは、「これまでどうだったか?」を振り返ることで見つかります。ぜひ試してみてください。

まとめ

・離婚には心理的なエネルギーがいる。
・心理的なエネルギーは人間関係から調達できる。
・人間関係には、ポジティブな影響とネガティブな影響がある。
・ポジティブな影響が上回れば行動できる。
・現実問題を根気よく解決できるのは、決心ができているから。
・「これまで」を振り返れば、「これから」が見えてくる。

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佐々木誠

佐々木誠

作家。コンサルタント。「人物の影響」を特定して人生を変える「マインドレコーディング」を提唱。個人相談サービス『星を辿る』を運営し、心臓外科医、税理士、スポーツ振興の社団法人理事、小学校の教師など様々な業種にクライアントを持つ。日刊SPA!にて「魂が燃えるメモ」を連載。『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)発売中。

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