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京都で対面セッション。自分だけの夢を諦める時。

投稿日:2018年9月22日 更新日:

自分を苦しめる夢

左:田中さん 右:佐々木 ご本人の許可をいただいて掲載しました

星を辿るではサロンメンバー向けに、一対一で話す対面セッションをご用意しています。今回申し込まれたのは滋賀県に住む田中さんです。京都オフ会の後にそのまま一泊して、前日と同じ京都駅にあるロビーラウンジ「グランジュール」でお話を伺いました。

今回の対面セッションはとてもしみじみしたものになりました。なぜなら彼が自分の夢を諦める話だったからです。彼はもともと学校の教師をしていました。子供を育てるということに人一倍の関心があります。「学校にいたら子供達のために、自分の伝えたいことは伝えられない」と考えた彼は、学校を飛び出して「夢へのエンジン」というブログを始めました。

しかしいざ始めてみると、実際に集まるのは子供ではなく、子育てに悩む親御さんたちでした。田中さんは働かなくてもいい億万長者というわけではないので、自分で生計を立てなくてはなりません。お金を持っていない子供を集めることができず、大人しか集まらないのは道理といえば道理です。

こう書いてしまえば、ただそれだけのことかもしれません。しかし、その「ただそれだけのこと」に煩悶するからこそ、それは夢なのです。夢が「自分だけの夢」に留まると、苦しみの源になってしまいます。田中さんはまさにその状態でした。

彼は特別支援学校にいたこともあり、特に障害ある子の手助けがしたいと考えていました。彼の教え子たちはがちょうど成人するくらいの年頃で、彼らとコミニュティを作ろうとした時期もありました。またボッチャバーという健常者と障害者の垣根を超えたバーを作ろうとしたこともありました。しかし、どちらもうまくいきませんでした。

自分だけが持つ才能

彼が成功するのは、子供ではなく親に寄り添った時だけでした。子育てに悩む親の相談に乗ると、彼は驚くくらいの成果を出しました。彼には間違いなくその才能があります。彼は子供の気持ちが「上がる瞬間」と「下がる瞬間」が明確に知覚できるそうです。

彼の話を聞きながら、「そんな才能があるのなら、子育てカウンセラーをやればいいのに」といつも感じていましたし、本人にもそう伝えていました。しかし、彼はそれでも「自分の夢を追いかける」という選択肢を取り続けました。

私の目的は正解を教えることではなく、自己啓発を促すことです。本人の意思を曲げるつもりはなく、彼の選択ができるだけ実るように色々な提案をしました。本人の意思を曲げて子育てカウンセラーをさせたところで、心にしこりを残すだけです。こういうのは自分で納得するまで追求するしかありません。

私も十代の頃から、小説家になるという夢がありました。しかし、その夢はかなえらませんでした。私にはどうも物語を作る才能がないようです。それを認めるには長い年月を必要としました。

一方で私には自己啓発に関しては才能がありました。人間心理の仕組みを捉えたり、それに基づいて相談に乗ることに関しては、ちょっと他の人には真似ができない芸当に達していると思います。

夢か、才能か

そして何より重要だったのは、その方が人に喜ばれ、人に求められることでした。それによって私自身も幸せを感じることも増えました。人のためになることもなく、ただ己の身を焼き続ける夢と、人も自分も幸せになる才能。どちらを選ぶかは究極の選択です。

夢を諦めて、才能を選ぶ選択は「自分が変わる」という覚悟がなければできません。自分の夢を叶えるために色々と努力していると、人間的に成長します。ただその成長によって、誰かの役に立つ仕事ができるようになるのは間違いありません。ただその成長の方向が、自分が望んでいる方向とは限らないのです。

私の場合、その方向は小説ではなく自己啓発でした。先日、たまたま旧友と会う機会があって、小説家になるのを諦めたと話しました。すると彼は「お前がそう言うから、正直に話すけど、俺はお前が小説家になれるとは思っていなかった」と言いました。

私は彼の言葉をしみじみと、素直に受け取ることができました。もしまだ未練があったのならば、そうはいかなかったでしょうか。私はその時、自分が変わったことを自覚しました。

トレンディエンジェルというお笑いコンビがいます。彼らといえば、自分たちの容姿をネタにしたハゲネタが有名です。しかしブレイクする前のトレンディエンジェルは「ハゲネタは使わない」と決めていたそうです。それは彼らなりのプライドだったのだと思います。

しかし、芸人として成功するかの瀬戸際に立った時に、彼らは封印していたハゲネタを演じることで成功しました。この経緯について斎藤司は「やりたいことよりできること」と答えていました。ここには大きなヒントがあります。

やりたいことよりできること

写真にあるロビーラウンジで話した後、二人でラーメン屋に行きました。それから京都駅のベンチに並んで座り、この夢と才能の話をしました。「田中さんが夢を追いかけるなら応援します。でも、もう自分も他人も含めて幸せになっていいんじゃないでしょうか。田中さんにはもっとできることがありますよ」と改めて話しました。

いま思い出しても、いい夜だったと思います。こういう瞬間のために、私は自己啓発を伝えているのでしょう。それから一週間経って、いつものスカイプコーチングで「親のためにやります」と報告がありました。田中さんはもともと友人のMBのクライアントだったのですが、彼にも伝えて二人で胸を撫で下ろしました。

夢を選ぶのか、それとも才能を選ぶのか。この選択が誰の胸にも響くわけではありません。夢に向かっている最中や、それが実現しようとしている時に、耳を貸す必要などありません。また、夢と才能が重なっている幸運な人間もいるかもしれません。

ただ夢を追いかけ続けた先で、 自分だけの夢に疲れたのなら、この話を思い出して周りを見渡し、自分を振り返ってみましょう。夢を叶えるために努力を続けてきたからこその、自分も周りも幸せにできる本当の才能がきっと見つかるはずです。それは夢の向こう側にある新しい世界です。

 

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