星をたどる|新しい自己啓発のススメ

自分らしく生きるための自己啓発サイト

家族を大切にしたいのに、傷つけてしまうのはなぜか?

投稿日:2018年5月10日 更新日:

先日、サロンメンバーのTさんととスカイプをしていたら「家族を大切にしたいのに、以前は仕事のイライラをぶつけてしまっていた」という話がありました。自分の考えと行動がちぐはぐになると、そこに苦しみが生まれます。これまでにも「綺麗になりたいのに食べてしまう」「子供を愛しているのに、手を上げてしまう」といった相談を何度も受けてきました。

すべての行動には理由があります。それは熟慮の末でも、咄嗟のことでも変わりません。つい食べてしまうのは食欲を刺激されたから、カッとなって子供に手を上げてしまうのは自分が親にそういう仕打ちを受けてきたからです。

もちろん、そういったマイナス面が必ずしも選択されるとは限りません。「綺麗になりたい」という思いが食欲に打ち勝ち、「子供を愛している」という思いが衝動的な暴力に打ち勝つ場合もあります。どちらを採用するかは、それまでの積み重ね次第です。

私たちはいつだって思った通り、考えた通りに行動しています。しかし、その思考こそがままならないのです。口先だけならば何とでも言えますが、「来年までにモデル体型になる」とか「来年までに億万長者になる」と言ったところで、まず自分自身でそれを信じられません。だから、そのために行動もしませんし、したとしても長続きしません。

逆に「また失敗するんじゃないか」「うまくいかないんじゃないか」「自分には才能がないんじゃないか」「人から笑われるんじゃないか」といった思考は残念ながらごく自然に浮かんできます。相手が「憎い」という瞬間的な感情もそうです。私たちは「そもそも思考はコントロールできない」ともっと認識しなければなりません。

自分の思いや考えを完全にコントロールすることはできません。しかし、望ましい思考が自然と浮かぶように仕向けることはできます。思考は刺激に対する反応として生まれます。つまり刺激が変われば、その反応である思考が変わり、思考が変われば行動が変わります。この仕組みを利用しなければ、すべてのアプローチは本質は取りこぼし、小手先で終わります。では、私たちは普段どんな刺激を受けているのでしょうか。

「家族を大切にすべき」

私たちは子供の頃から、何度もそう教えられてきています。「夢は必ず叶う」といった言葉もたくさん聞いています。こうした言葉も刺激の一つです。にもかかわらず、イライラから家族を衝動的に傷つけ、夢はが叶わないのはなぜか。その言葉に自分の体験が含まれていないからです。

人間はお題目だけでは決して動きません。「なぜ家族を大切すべきなのか?」と問われた時に、理屈や道徳で説明できても何の意味もありません。自分の体験を通して「その通りだ」と腑に落ちた時、初めて言葉が影響力を放つようになります。

しかし、私たちはこのポイントを見逃します。家族に対する暴力、子供に対するネグレクトや過干渉は自分がそういう仕打ちを受けてきた場合が大半です。善悪に関係なく、自分が実際に体験したことは行動にとても影響力を及ぼします。これに対して、体験を重ねていない「家族は大切にすべき」というお題目では太刀打ちできません。

なぜ家族を大切にするのか? それは自分が家族を大切にしたいからです。心の底からそう思えば、行動も変わります。そして心の底からそう思えるようになるには、その理由を自分の記憶に見出すほかありません。これを自己啓発と言います。

Tさんが家族についあたってしまうのは、すでに以前のことです。彼が変われたのは、自分自身にある「仲間が欲しい」という思いに気づいたからです。彼は自分と向き合う中で、自分が家庭を築くまで孤独に生きてきたことを思い出しました。

「自分は仲間が欲しい。家族は年収や地位や肩書きで相手を評価したりしない、最初の仲間。だから自分は家族を大切にしたいんだ」

この実体験と結びついた思考によって、彼は家族にストレスをぶつけなくなりました。すべての変化は、自分の内側が外側に反映されることから始まります。「家族にはこう接しましょう」「子供にこう接しましょう」といったテクニック、ノウハウ、方法論はほとんど役に立ちません。自分で答えをつかんだ後に、「そういうことだったのか」とヒントになるのがせいぜいです。

良いとか悪いとか、どうあるべきといった決めつけでは何も変わりません。「こんなことしてはいけないのに」と自分を責めるのはやめましょう。これは単なる思いやりや、甘い囁きではありません。単純に意味がない、それでは改善しないからです。

「もし自分に愛情にまつわる記憶がなかったら」と、恐怖する必要ありません。もしこれまでにただの一度も愛情のかけらすら受け取ったことがなかったら、「家族を大切にしたいのにできない」と悩んだりしません。あなたの愛情は「ない」のではなく、「見えない」だけです。

それがどれくらいの期間で発掘されるかは、現在の環境とこれまでの生い立ちによって個人差があります。しかし諦めなければ、いつか必ずたどり着きます。「ない」ものはどうしようもありませんが、「見えない」ものは発見できます。

-コミュニケーション, 自己啓発

Copyright© 星をたどる|新しい自己啓発のススメ , 2018 All Rights Reserved.