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運気が上がる掃除のコツ。床は心を表す。

投稿日:2018年7月13日 更新日:

「掃除をすると運気が上がる」という話があります。ビジネスが上手くいくとか、昇進するとか、恋人ができるとか、効果は色々です。「掃除をするだけで運気が上がるなんて、そんなムシのいい話があるか」と思うかもしれませんが、運気の上がる掃除は「するだけ」ではありません。「そこまで徹底すれば運気も上がって当然」というレベルのやりこみが必要になります。

「星をたどる」では自宅や職場を3つに分けて考えます。住む人や働く人の「格」を表す天井、「個性」を表す壁、そして「心の状態」を表す床です。「部屋が散らかっている」とは、「床が散らかっている」ことを意味します。そして床が乱雑に散らかっていれば心も散らかっており、床が綺麗に整っていれば心も整っています。

ではなぜ床の状態が心の状態を表すのか。それは部屋が整うか、それとも散らかるかは、「欲求」と「節制」の大小関係によって決まるからです。私たちは常日頃から欲求に従って、物や情報を集めています。食欲に従って食品を購入し、その残飯や容器がゴミになります。マンガを本棚から取り出して読み終わった後そのままにしたり、仕事から帰ってきてジャケットをベッドに投げ置いたりすると、部屋が散らかります。

一方、節制はゴミ捨てや整理整頓です。欲求が節制を上回っている(欲求>節制)と部屋は散らかっていきます。逆に節制が欲求を上回っている(節制>欲求)と部屋は片付いていきます。部屋が散らかるのは忙しくなったり、心に余裕がなくなって、節制が欲求を下回るから。勝手に部屋が散らかることはありえませんし、勝手に部屋が綺麗になることもありません。全ては人間の行動の結果であり、心の状態の反映です。

掃除や部屋片付けでも特に効果があるのが「床磨き」です。ピカピカに光るくらいに床を磨くと、同じように心も磨かれます。サロンメンバーのYさんは鍼灸あん摩マッサージ指圧の治療院を経営されています。彼の治療院には開業以来十数年、院内にエアロバイクが置かれていました。しかし、そのエアロバイクは利用頻度が極端に低くオブジェのような扱いになっていました。

とはいえ「使わないから捨てる」と割り切れるほど、人間は潔くありません。Yさんも「開業当初から置いてあるし」「それなりにいいモノだし」と置いておくのを前提に考えていましたが、ある日撤去を決断しました。

業務用で重量物のエアロバイクを苦労して撤去すると、置いてあった場所だけ床の汚れがひどく、そこでYさんは床磨きを思い立ちました。最初は汚れた部分だけのつもりでしたが、続けているうちに「他の部分も磨こう」という気になって、院内の本棚や椅子、机を移動して、掃除機をかけて、床を磨いて、水拭きをして、乾拭きをして、また掃除機をかけて、と次第に大掛かりになっていきました。始める前は億劫だけれど、始め出すと止まらない典型パターンです。

そうして床磨きが半分ほど進んだ時に、Yさんはふと『今まで何て雑にしていたんだろう・・・』という感情が一気にぶわっと湧き上がり、泣けてきたそうです。そして、物事との接し方だけでなく、人との接し方についても反省し、「これからは物事に丁寧に接しよう」「これからは人に丁寧に接しよう」、面倒臭がらずに、好い加減にせずに、誠心誠意『丁寧』に過ごそうと思ったそうです。

「ずいぶんセンチメンタルな人だな」と思うかもしれませんが、本気で掃除をすると大体みんなこうなります。私も二週間、ただひたすら掃除だけをしたことがありますが、続けているうちに似たような心境になりました。物にはそれぞれ役割があります。人や家具を置かせるのが床の役割、人を座らせるのが椅子の役割、衣類をかけるのがハンガーの役割です。こうした物の役割を全うさせられていないのに、自分の役割を求める資格があるのだろうか、とその時私は思いました。

このように想いが湧き上がってくるのが「運気が上がるレベルの掃除」です。物との接し方を通して、涙を流すくらいに人との接し方を学んだのですから、運気も上がって当然です。というのもビジネスや恋愛のチャンスは、人を通して自分に舞い込んでくるからです。人との接し方が丁寧になれば、それだけ建設的な話題も増えてきます。

Yさんはこの後、ホテルの経営者さんに自分の施術を気に入られ、「社員さんや宿泊客、そこのご家族とその職場の方々にも言いふらしてますよ!」という具合に沢山の方々にご紹介して頂いたそうです。もちろん掃除との因果関係はありません。しかし徹底的な掃除や床磨きをすると、そういう幸運が訪れます。

普通、物事はその枠内で考えようとします。ビジネスはマーケティングなどビジネスの枠内で、恋愛は会話術など恋愛の枠内で考えようとします。しかし、自己啓発は違います。自己を開いて発するという言葉通りに、たとえば今回の掃除のように、あらゆる物事をヒントにして自分の心を見つめ、そこで仕事や人間関係の答えを見つけます。

よく「自己啓発は役に立たない」という成功者がいますが、その生活を見ると自己啓発的である場合が珍しくありません。彼らはビジネスに人生を捧げていて、自分が生活で触れるあらゆる物事や情報をヒントにして、ビジネスチャンスを作り出そうとしています。「目標設定」「優先順位」「時間管理」「人間関係」といった客観的なお題目ではなく、それを自分の生活という主観に落とし込んでいます。それこそが本当に役立つ自己啓発です。

心には二つの使い方があります。一つは狭めること。ビジネスのためにマーケティングを学ぶのがこれに当たります。そしてもう一つは広げること。ビジネスのために掃除をするのがこれに当たります。昭和の名実業家、名経営者たちは特に後者を知悉していました。「どうすれば売り上げが上がりますか?」という質問に対して、「掃除をしろ」「挨拶をしろ」など生活上の当たり前をアドバイスしたエピソードには枚挙にいとまがありません。

こういう心の使い方は学校では習いません。誰も強制してくれません。だからこそ、自分で実践して実感するしかありません。ぜひ一度、部屋にあるものを全て運び出して、床全部を磨くくらいの徹底的な掃除をしてみてください。「ああ、自分は今までいい加減に生きてきたんだな」という想いが浮かんでくれば、そこから人生が変わり始めます。結局はいかにのめりこめるか、自分に情熱の火を灯せるかかどうかに掛かっています。シニカルに生きても、発想と行動が貧しくなるだけです。

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