マインドレコーディング

まったく興味のなかった「神社参拝」が趣味になったきっかけ

夏祭りを手伝って感じたこと

digitalginz / Pixabay

毎年夏になると、各地の神社を中心に夏祭りが開催されています。たくさんの人が出店で買い食いをしたり、街を練り歩く山車を眺めたりしますが、神様のことを気にかける人はあまりいません。

しかし、私はその夏祭りがきっかけで、「神様はいるんだな」と考えるようになりました。それから毎日のように地元の神社に参拝し、伊勢神宮、出雲大社、熱田神宮、箱根神社といった各地の有名神社を巡るのが趣味になりました。

数年前、私は神主をしている友人から夏祭りのアルバイトに誘われました。アルバイトの内容は御神体を乗せたお神輿を守る「衛士」です。もちろん守るといっても儀礼的なもので、実際に誰かが襲ってくる心配はありません。本来は神主の役割でしたが、担当者が急病で倒れてしまい、その穴埋めを頼まれて引き受けました。

そのお祭りは、七台の絢爛豪華な屋台が商店街を練り歩くのが特徴でした。主役はその電柱の高さを超える屋台を引く若衆です。彼らの何十メートルも後ろに控えるお神輿は、どちらかといえば脇役的な立場でした。

しかし夏祭りの終盤、その主役と脇役が逆転する瞬間がありました。それまで勇壮に山車を引いて祭りを盛り上げていた若衆が、鳥居の横に一列に並んで静かに頭を下げ、鳥居をくぐって神社に戻るお神輿を見送ったのです。

私は衛士という役割だったので、お神輿と一緒に見送られる立場でした。しんと静まり返った空気の中を歩きながら、私は「ああ、神様はいるんだな」としみじみと思いました。それからよく神社参拝をするようになりました。

印象は体験する立場によって変わる

haiyoun1220 / Pixabay

同じ出来事でも立場の違いによって、受け取る印象は大きく変わります。私はたまたまアルバイトで頼まれた「衛士」という立場で、お神輿と一緒に「見送られる」という貴重な体験をさせてもらえました。その体験はとても強烈で、今でもその時の空気をよく覚えています。

御神体が本殿に戻ってからも、印象的な瞬間がありました。それは奉納として行われた獅子舞です。獅子舞は拝殿で行われ、若衆や一般客は獅子舞の背中しか見ることができない配置でした。

しかし、本殿に近い神主と衛士、そして奉納の対象である神様だけはそれを正面から見ることができました。この「神様だけが見ている景色」の印象もまた強烈でした。

もし夏祭りに一般客として参加して、出店で買い食いをして、街を練り歩く屋台を眺めているだけだったら、「神様はいるんだな」とは思わなかったでしょう。

「好きなこと」や「やりたいこと」の見つけ方

Fotorech / Pixabay

私はこの体験がきっかけで、日本各地の神社を巡るようになりました。1日で700キロ移動して熱田神宮に参拝したり、1300キロ移動して出雲大社に参拝したりしました。我ながら大した行動力だと思います。

誰かに心を揺さぶられた体験は、強い影響を与え続けるようになります。こうした体験をマインドレコーディングでは「原風景」と呼んで、行動の理由になるものとして重視しています。

「好きなこと」や「やりたいこと」は単に物事として追いかけているだけでは見つかりません。なぜなら、それは誰かに影響を受けた結果だからです。もし私の友人が神主ではなくキリスト教の牧師で、クリスマスの手伝いを頼まれていたら、私は教会に通うようになっていたかもしれません。

「好きなこと」や「やりたいこと」を見つけたいのなら、マインドレコーディングを実践して、自分の原風景を思い出してみてください。その時の感動がよみがえった時、自分の「好きなこと」や「やりたいこと」が前よりもわかるようになるでしょう。

人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)

人はなぜ続けることができないのか?
続けるには信念が必要だ!

第1章試し読み(PDFファイル)はこちら

 
  • この記事を書いた人
  • 最新記事
佐々木誠

佐々木誠

作家。コンサルタント。「人物の影響」を特定して人生を変える「マインドレコーディング」を提唱。個人相談サービス『星を辿る』を運営し、心臓外科医、税理士、スポーツ振興の社団法人理事、小学校の教師など様々な業種にクライアントを持つ。日刊SPA!にて「魂が燃えるメモ」を連載。『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)発売中。

-マインドレコーディング

© 2020 星をたどる|新しい自己啓発のススメ