夢を叶えられたのは「他人の影響があったから」

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こんにちは。個人相談サービスに参加しているとおげです。
前回、キリマンジャロに登る夢を叶えられた理由が、「他人からの影響だった」と書きました。
あれから僕の他の夢を叶えた実例も、照らし合わせ、考えてみました。その過程の中で、自分だけが影響を受けるのではなく、同時に他人にも影響を与え、他人の夢も同時に叶えさせることに気づかされました。
それは偶然によって生まれた気づきでした。しかし、その偶然は必然だったようにも思います。まずは、以下を読んでみてください。
父親と作り始めたログハウス

とおげさんの建てたログハウス
今年のゴールデンウィークの10連休で、長野のログハウスに行ってきました。両親は年に何回も来てますが、僕は2年ぶり。令和初です。
大学生の頃、自給自足に憧れて、北海道か長野にログハウスを作って暮らしたいと夢を見てました。それは叶わない夢だと思いながらも、自給自足やログハウスの本はよく買って読んでました。
大学卒業して地元で仕事に就き、25歳くらいになった頃、父がいきなり、「ログハウスを作りたいけど一緒にやらないか」と言いました。驚いて、父に僕の本を見せ、二人で話しました。父も同じ夢を持っていたのです。
その夏、長野の山奥の丸太小屋工房と言うスクールに入りました。スクールと言っても、電気も家もない森の奥で、自前のテント生活をしながら、皮の剥き方、チェンソーの使い方、ログの組み方を学びました。
夏休みを長く取り、2年かけて、基礎コースとプロコースを受け、卒業しました。そこから父は長野の山の上に土地を買いました。北アルプスが見える場所に建てたいと思ったからです。
1年かけて休みごとに通い、まずは小さな小屋を建てました。これは、床から屋根まで親父と二人だけで建てました。
その翌年、丸太を四国から取り寄せ、本宅を作り始めました。そのために親父はクレーンの資格も取り、小さなユンボも買いました。
1年かけて、父と二人で一階部分の8段まで積み上げました。しかし、冬の前に、丸太小屋工房の校長から、「雪が積もると丸太が腐ってしまうから、その前に完成させよう」と話があり、丸太小屋工房に頼んで残りを仕上げてもらいました。それが、平成14年です。
父はその後、母と、バーベキューが出来る丸太の東屋を作り、屋根は僕と父で貼りました。
これも、不思議な縁です。
父が僕に持ちかけなかったら、
父が選んだスクールが丸太小屋工房でなかったら、
僕や父が夏休みをまとめて取れる仕事でなかったら、
僕は、ログハウスを建てるという夢は叶いませんでした。
父には感謝しかありません。
父の夢を叶えた自分の言葉

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ところが、帰りの車の中で、妻から驚くべき話を聞きました。父が妻に以下の様な話をしたと言うのです。
父は、僕が丸太小屋工房に行くと言わなかったら、自分も行ってなかったと言ったそうです。そして、僕がログハウスを建てたいと言って、一緒に作ってくれたから、父は夢を叶えることができたと。僕に感謝している、そう妻に言ったそうです。
そんなことは、今まで父から聞いたことはありませんでした。僕の言動が、父の夢への一歩を踏み出させ、僕がいたから、父は夢を叶えることが出来たのです。
僕にとっては、パラダイムシフトを起こす話でした。聞く前と聞いた後では世界観が変わりました。父への印象も変わりました。
僕は他人から影響を受け、夢を叶え人生が変わりました。でも、僕も他人に影響を与え、夢を叶える手伝いや、人生を変えさせる働きかけを、自分の気付かないところでしていたのです。
他人は変えられない。でも影響は与えられる

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他人は変えられません。変えようとしたら、反発されます。
でも、人は、自分の気付かないところで、他人に影響を与えているのです。それが前向きな姿勢や言動なら、よい影響を与えられるのです。
自分では気づかないよい影響を与え続け、積み重ねられれば、その他人は夢を叶え、人生を変えることも出来るのです。
主催者:佐々木のコメント
前回に引き続き、とても深い気づきのある内容でした。私たちは自分の目標を知識や技術、理論で叶えようとしがちです。しかし実際はそういった理屈とは別に、人間関係が大きく影響しています。
前回、とおげさんは自分が夢を叶えられた理想として、「他人の影響」がとても大きいことに気づきました。そして今回は自分もまた、他人に影響を与えていることに気づきました。
この「お互いが影響しあっている」というメカニズムに気づくと、人間関係に対する印象ががらりと変わります。自分の夢を叶えるために、「誰の影響を受ければいいのか」といった発想ができるようになるからです。その発想が生み出す可能性は、理屈に縛られた状態とは比べ物になりません。
とおげさんも仰るように、誰かを変えることはできません。そういう思惑に対して、人は反発します。しかし、影響を与えて、変わるのを待つことはできます。「変化を待てる」というのは、得難い性質です。私たちは性急さゆえに失敗を繰り返しています。そこから抜け出しつつある、彼の今後がとても楽しみになりました。
ぜひ前回の記事も合わせてご覧になってみてください。今後の参考になると思います。
夢が叶うのは「他人の影響」を積み重ねたから