自己啓発オタクが成功しない理由。感動や閃きは気力を奪う

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世の中にはたくさんの自己啓発法や成功法則が溢れています。目標を持て、優先順位を決めろ、つきあう人間を選べ、部屋を片付けろ、身体を鍛えろ、食事を改めろ。しかし、そういった内容をいくら学んでも、生活や結果が全く変わらない人も珍しくありません。

では、そういった自己啓発や成功法則が眉唾なのかというと、そういう訳でもありません。NHKの人気ドキュメンタリー「プロフェッショナル~仕事の流儀~」で特集されるような一流の人間は、そうなる経緯や細かい部分に違いはあれど、「目標を持て」「優先順位を決めろ」といった基本的な法則に当てはまる生活を送っています。

実は自己啓発にはある「落とし穴」があります。それは成功法則や自己啓発にかかりきりになりすぎると、自分の人生がおろそかになるのです。なんとも本末転倒な話ですが、決して珍しいことではありません。

ノウハウばかり集めている「ノウハウコレクター」や、セミナーばかり参加している「セミナージャンキー」はその典型です。その行動に結果が伴えば良いのですが、もしそうでないならば自分でも違和感を覚えているはずです。

私たちはあらゆる行動に気力を消費しています。朝起きる、着替える、登校する、出社する、誰かと話す、ゲームをする、スマホを弄る、本を読む、掃除をするといった全ての行動に体力だけでなく、気力を消費して実行しています。そして、この気力は体力とは必ずしも一致しません。「誰かに侮辱される」といった一瞬のやり取りで気力をごっそり奪われ、「もうその日は何もできなかった」という経験は誰にでもあると思います。

そして、この気力はネガティブなことだけでなく、ポジティブなことでも消費します。閃きや感動が起きても、私たちは気力を消費して他の行動ができなくなってしまいます。そして自己啓発は閃きと感動の宝庫です。

「ステイハングリー、ステイフーリッシュ(貪欲であれ、馬鹿であれ)」と述べたスティーブ・ジョブズのスピーチはもはや伝説です。あの動画を見たら誰でも感動して、「自分も頑張ろう。この人生で何か大きなことを成し遂げよう」と大志を抱くと思います。しかしあまりにも皮肉な構造ですが、その感動の分だけ私たちは気力を奪われて、現実で行動できなくなるのです。

「閃き」はふとした瞬間に起こります。お風呂や布団の中で、今までに学んできた内容が頭の中で組み合わさって、「なるほど、そうか!」と閃きます。するとしばらくは、その余韻に浸るだけの生活が続きます。感動にせよ閃きせよ大切なのは、いかにそれを現実に反映させていくかです。

もちろん人間には様々な成長段階があります。スティーブ・ジョブズのスピーチに心を打たれるような時期だって必要です。しかし、いつかは人の話に感動するだけでなく、自分の人生に起きているたくさんの奇跡に気づき、それに感謝できるようならなくてはなりません。そして、そうした気づきが自分の固定観念を書き換え、人生に反映されていきます。「勉強だけでは意味がないから、とにかく行動すればいい」で変わるほど、人生は単純ではありません。

ジョブズの人生は素晴らしいですが、私たちの人生も負けず劣らず素晴らしいものであるはずです。私たちは素晴らしい結果を見て、その人のことを「素晴らしい」と称賛します。しかし、その結果に至る過程について調べてみると、成功する以前は「くだらない」とか「不可能」とか「二番煎じ」とこき下ろされています。

私たちが真に注目すべきポイントはここにあります。つまり誰もが否定したり、見向きもしなかった人生を、本人だけは肯定してきたのです。自己啓発や成功を目指すならば、私たちもまた自分の人生に向き合わなくてはなりません。それも「成功してから」ではなく、「今この時点から」です。

もしあなたが自分の人生を良いものにしたいのなら、誰かの何かを学ぶだけでなく、これまでの自分の人生を思い出してみてください。これまでに何が起きて、何を感じて、それをどう未来へと繋げていくのか。人生の成功は「方法」などという現在的なアプローチでは成し得ません。人生というあなただけの過去と未来を踏まえたものだからこそ、人はそれに揺り動かされるのです。

 

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