こんにちは、佐々木です。8月24日に出版される拙著、「人生を変えるマインドレコーディング(扶桑社)」の第1章をブログで公開いたします。「何をやっても上手くいかない」「何かを見落としている気がする」と感じているならば、あなたが見落としているものが、きっと本書で見つかると思います。ぜひご一読ください。
はじめに
どうすれば人生は変わるのか。仕事やプライベートの節目で、そう考える人は多いと思います。かくいう私もその一人でした。ただ、私の場合は人よりもそれが早く、中学生のころから自己啓発、成功哲学、能力開発といった類いの書籍を読み漁っていました。
別に働いているわけでもないのに、なぜあんなにも人生を変えることに躍起になっていたのか。その瞬間だけを取り上げれば、単なる「変わった趣味の子供」というだけで終わってしまうのかもしれません。
しかし、こうして私自身が「人生を変える方法」について本を書くことになった経緯を考えると、それが単なる「変わった趣味の子供」というだけで終わらずに、人生を決定づけた理由に見えてきます。本書は、この「人生を決定づける理由」である信念をテーマにしています。
思考法、発想法、目標設定、時間管理、人間関係、アファメーション、部屋の掃除など、人生を変えることを謳うノウハウは数多くあります。そうしたノウハウが人生を変えるのは、単にそのノウハウが効果的だっただけではなく、実践する人間が心の底から「変わりたい」と考えていたからです。
心を込めなければ、何をやってもお遊びで終わります。心を込めれば、どんなことでも驚くような成果が生まれます。事の成否は心が握っています。しかし同時に、心ほど曖昧で捉えどころのないものはありません。
ただ「本気でやろう」と思うだけでは実際には本気になれず、すぐにガス欠になってしまいます。その「本気」の根拠になるのが信念です。信念を持って取り組むことで初めて、人間は本気で何かに取り組めるようになります。
本書で紹介している実例は創作ではなく、実際に私が話を伺ったものだけを取り上げています。「この世界のどこかに、信念を持つことで人生を変えた人間がいるのだ」という ことを念頭に置いてお読みいただければ幸いです。読み進めている間に、「ああ、そういえば自分にも同じことがあった」と過去の記憶がよみがえり、「答えは内側にある」とい う格言の意味を体感できると思います。
仕事もプライベートも、物事も人間関係も、すべては捉え方次第です。大人は水たまりを避けて通りますが、子供はその水たまりで遊びます。そうした違いが人生全体に及んでいます。あなたの人生の一つ一つの瞬間が、自分を取り戻し、個性を磨き、悲しみを癒やし、志を持って生きる糧になることを願って、本書をお贈りします。