マインドレコーディング

職場で自分の意見を言えなかった男性が変われたきっかけ

「彼の方が自分より正しい」という気後れ

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プログラマとして働くある男性は、職場で「こうした方がいいのではないか」と自分の意見が浮かんでも、それを言い出せずにいました。一緒に働いているマネージャーに対して、「彼の考えの方が自分より正しい」という気後れがあったからです。

行動の背景に常に人物の影響があります。誰かの言葉が励みになれば、それは行動を促すアクセルになります。反対に誰かの言葉が束縛になれば、それは行動を阻むブレーキになります。彼に対するマネージャーの影響は、後者でした。

マインドレコーディングはこの「人物の影響」を特定をすることで、人生を変える手法です。マインドレコーディングを実践している彼が「職場で意見が言えない」という状況に対して、「誰の影響なのか?」と考えたところ、そのマネージャーの顔が浮かんだそうです。

彼がそのマネージャーと働くようになったのは最近になってでした。そのため、今までに同席した部会などの発言から、「マネージャーはこういう人だ」というイメージを勝手に作り上げてしまっていました。この自分が勝手にイメージしたマネージャーに、「時間の無駄だと思われるのではないか」と怯んでいるのだと彼は気づきました。

対人関係はお互いが相手に抱くイメージによって成り立っています。どんな家族に生まれて、どんな環境で育って、どんな友人に囲まれて、何に価値を感じているのか、といった相手の全てを知ることはできないからです。

立場や能力を理由にして、誰かを「自分より上だ」と認識してしまうと、その人のことを神格化してしまいがちです。そうすると意見が言えなくなります。その成れの果てが、カルト宗教の教祖と信者です。科学や常識に照らし合わせて明らかに間違っている教祖の言葉が、信者の間では正しくなってしまう。それはその集団に関わる全員に不幸をもたらします。

完璧な人間などいない

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神格化というと大げさですが、「後輩が先輩に意見を言えない」という状況にも同じ幻想が働いています。そして、自分が相手に幻想を抱いていることに気づけば、その状況から抜け出せます。

この世に完璧な人間などいません。人にはそれぞれ長所と短所があります。また、どんなに経験豊富でも、ミスや見落としはあります。長所は学び、「これはどうなのだろう?」と感じたことは率直に意見する。そのようにお互いを補い合った方が仕事も人間関係もはかどります。

人物の影響に気づくと、考え方や行動が変わります。この男性はマネージャーの影響に気づいた二週間後に、「ある部分に置いては自分の考えの方が合っていたのだ」と判明する体験をしました。そして、その体験をきっかけに「こうだと思います、こうではないですか、とはっきり言おう」と思えたそうです。

「職場で意見が言えない」とお悩みならば、「誰のことを気にしているのか?」と考えてみてください。その時に浮かんできた人物に対するイメージが変われば、今までできなかったことができるようになります。

このように人生とは人物の影響に気づくことで、少しずつ変化させていくものです。マインドレコーディングはそのお手伝いです。ぜひ実践してみてください。

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佐々木誠

佐々木誠

作家。コンサルタント。「人物の影響」を特定して人生を変える「マインドレコーディング」を提唱。個人相談サービス『星を辿る』を運営し、心臓外科医、税理士、スポーツ振興の社団法人理事、小学校の教師など様々な業種にクライアントを持つ。日刊SPA!にて「魂が燃えるメモ」を連載。『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)発売中。

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