星をたどる|新しい自己啓発のススメ

自分らしく生きるための自己啓発サイト

会社の飲み会に出たくない。物事に意味を求めてしまう人の社交術

投稿日:2018年4月27日 更新日:

私たちが求めているものは、二つに大別できます。それは「欲」と「道」です。欲求は食欲、性欲、金欲などに基いて、美味い食事、異性、ギャンブルなどを求めます。

一方、求道はそういった誰もが欲しがるものではなく、自分だけの意味を求めます。「自分は何のために生まれたんだろう」とか「生きる目的とは何か」といった問いに対する答えを求めます。

もちろん求道と欲求は比率であって、どちらかに「10対0」ということはありません。求道タイプの人にも性欲はありますし、欲求タイプの人も自分らしく生きる人間に憧れたりします。

しかし、この比率が反対に傾いている人同士はなかなか話が合わないのも事実です。求道タイプと欲求タイプは価値観がズレているので、相手の話に興味を持てずに「あー」とか「うん」といった相槌だけになりがちです。

そして、そんな違いが明確に現れるのが会社の飲み会です。会社の飲み会は基本的に意味のない、刹那的な話題に終始します。常に意味を求めて生きている求道タイプには、それが耐えられません。だからどうしても飲み会に出たくない、出てもつまらないと感じてしまいます。

そんな飲み会を「くだらない」と断じたらカドが立ちますが、かといって「つまらない」と感じている自分を抑圧するのもよくありません。では、一体どうすれば良いのか。大切なのは「自分と彼らは別なんだ」と捉えることです。

二つの立場がある時、私たちは一方が正しく、もう一方は間違っていると考えがちです。右翼は自分たちが正しいと考え、左翼を間違っていると非難します。同じように左翼も自分たちが正しいと考え、右翼を間違っていると非難します。政治はどちらが一方の意見を採用しなくてはいけないので、意見を戦わせる必要があります。

しかし、私たちの人生は政治ではありません。それなのにどちらが正しいかを決めようとしてしまいます。自分が関わっている場合は、特にそうです。たとえば求道タイプなら「あいつらは酒とか女とか、ギャンブルの話ばかりで馬鹿なんじゃないか」と思ったりします。しかし、それは勝手な思い込みにすぎません。

むしろ生きる意味を求める求道タイプは、世間的な価値をなかなか提供できないので、「頭はいいけれどお荷物な人」になったりします。一方、欲求タイプは世の中で何が求められているのかよくわかっているので、それが営業成績などにも反映されます。経済は人の欲で回り、世界は道を志した人によって作り変えられます。人にはそれぞれ役割があるのです。

ですから、そうしたタイプの違いを感じた時は、どちらが正しい間違っているではなく、「自分はこう考えて、相手はこう考えているのだな」と一段高い視点に立って考えましょう。すると自分に合わない空気でも、それなりの距離感で接することができるようになります。自分が正しいと思うから、その場にいるのが余計苦痛になるのです。

自分の立場でもなく、相手の立場でもない、どちらも見下ろせる関係性の視点に立つ。相手が「間違っている」のではなく、ただ「違う」と考えられるようになる。求道も欲求も生まれついてのタイプですが、自分のタイプにべったりではなく、それよりも一段上のスタンスを自分の中に見つけられると、生きるのがずっと楽になります。

たとえば飲み会ならいつも参加するわけでもなく、何がなんでも拒否するわけでもない。そんな融通が利く、ほどほどのつきあいができるようになります。すると相手も自然と察して、ほどほどにつきあってくれます。人間はお互いに流れる空気に関してはとても敏感で、人間関係はほとんどの場合で共犯者です。

たとえ口には出さずとも、内心で「自分の方が正しい」と考えていると、相手はそれを無意識に察知して自分の正しさを主張します。飲み会の話なら、まるでいつも不参加なのを非難するように「たまには来れば?」としかけてきます。心の中で喧嘩を売ると、本当にそれを買われてしまうのです。

そういった無益な争いが起こらない、お互いを認められる関係性の視点に立つには、自分を深く知る必要があります。自分は求道的な人間なのか、それとも欲求的な人間なのか。協調を大切にするのか、それとも競争を重視するのか。自分を知れば知るほど、どんな相手も「こうなんだな」とわかるようになります。

すると自分とは異なる生き方にも一理あることがわかるようになります。自分の本質を否定することはありませんが、異質なものを取り入れて器を広げるのも人生のテーマの一つです。特に求道タイプの人間は、欲求タイプと違って価値を提供するのが苦手です。彼らから学べることは決して少なくありません。

-コミュニケーション, 自己啓発

Copyright© 星をたどる|新しい自己啓発のススメ , 2018 All Rights Reserved.