星をたどる|新しい自己啓発のススメ

自分らしく生きるための自己啓発サイト

情熱の消費期限。楽しくないならそれは間違っている。

投稿日:2018年3月25日 更新日:

どんな仕事も真剣にやっていると、徐々に使命感が芽生えてきます。世界を背負い込むというか、「自分がやらねば、世の中がどうにかなってしまう」と考えるようになってくるのです。

「となりのトロロ」や「もののけ姫」で有名な宮崎駿さんはドキュメンタリーで「映画はそれで世界を変えるつもりで作らなきゃダメだ」という趣旨の話をしています。そのあと「変わるわけがないんだけど」と続くのですが、彼に限らず同じことを考えたことはあると思います。私もその一人です。

少し前に東京でトークセッションを行いました。2時間のトークと1時間の懇親会という構成だったのですが、懇親会でお話をうかがうと、沖縄からいらした方がいました。彼だけでなく私のクライアントも、それぞれ神戸、新潟、栃木などから集まってくれました。

そんな彼らと話していると、「ああ、自分はこうして多くの人に支えられ、また期待してもらっているんだ。頑張らなきゃな」という思いが強くなっていきます。それが使命感に変わるのに、そう長い時間はかかりません。

だからこそ実感をもって言えるのですが、しばらくは「その心意気や良し!」という感じで働き続け、物事も捗ります。しかし、ある程度経つと、今度はそれが息苦しくなってくるのです。

人間というのは、つくづくバランスを取らねばならない存在です。「自分の仕事の出来なんてどうでもいい、金さえもらえばいいよ」と割り切ってしまったら、いい仕事はではきません。

しかし、「自分が世の中を背負うんだ」となると、今度は使命や義務で窒息してしまいます。その息苦しさは接している相手にも確実に伝わり、仕事も滞るようになります。

そのバランスを取ってくれるのは、私たち一人ひとりが持つ感性です。自分の行いを「楽しい」と思えるかはとても大切です。「頑張ろう」と思っている間はちゃんと楽しいのです。でも頑張りすぎると、楽しくなくなってきます。そう意味で、人間はよくできています。

相手に喜ばれ、「これこそが我が人生だ」と言い切れる時は、感性が発揮された仕事をしています。しかし「これこそが自分の仕事だ」と自覚すると、感性そのものではなく、そのセルフコピーになってしまいます。同じ条件を整えて、単に再現しようとするのです。

しかし、感性をごまかすことはできません。映画を繰り返し見ても、初回ほどの感動は得られないのと同じように、「これが自分の仕事だ。使命だ」と思って繰り返しても、次第にそう思えなくなってきます。

私たちはどうしても「動かない答え」を探してしまいます。ある時に下した結論で、ずっと生きていこうとします。それはまるで「いつまでも幸せに暮らしました。終わり」で完結する物語を求めているかのようです。

しかし、現実に「終わり」はありません。生きている限り、状況は刻々と変化し、私たち自身もまた変わっていく必要に迫られます。

「これこそが自分の仕事だ、自分の与えられた使命だ」

そんな風に生きがいを感じるのは、素晴らしいことです。しかし、そう感じたのはいつのことでしょうか。どんな感情も固定することはできません。もしあなたが今、「楽しくない」と感じているのなら、それは情熱に消費期限が来たのです。その時は、新しい情熱の矛先を探しに出かけましょう。

-コミュニケーション, 自己啓発

Copyright© 星をたどる|新しい自己啓発のススメ , 2018 All Rights Reserved.