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自己啓発はなぜ宗教的なのか。「擬人化概念」との正しいつきあい方。

投稿日:2018年10月6日 更新日:

自己啓発か宗教か

自己啓発がカバーする範囲は非常に広く、「目標設定」などの方法論的なものから「引き寄せの法則」などスピリチュアルなものまで含まれます。スティーブ・ジョブズは禅や瞑想に魅せられ、アインシュタインはオカルトの大家ブラヴァツキー夫人の「シークレット・ドクトリン」を愛読していました。成功者の話す内容は宗教の教祖とほとんど変わらず、また成功者のファンは外野から「信者」と揶揄されます。

実際に追求すればわかることですが、自己啓発は学べば学ぶほどスピリチュアルに近づいていきます。たとえば目標設定は自宅よりも、神社参拝という形で行った方が明らかに効果があります。時には信じられないようなスピードで望みが叶ったりします。

とはいえ、因果関係が不明確なオカルトに100%傾くのも考えものです。わざわざ神社に出向くほどの願望であれば、自宅で済まそうとするよりも強い情熱を持っているはずです。「その情熱の差が、実現するかしないかの差を生み出しているのではないか」といった風に、いくらでも理屈で考えることができます。

「あいまいなもの」を認識する方法

しかし、人間はすべての因果関係を見出すことはできません。それどころか認識できるのは、現実のごく一部です。だからこそ、自分が頭でこしらえただけの理屈はほとんどの場合うまくいかず、はっきりしないあやふやなものまで含めて捉えた方がうまくいくのです。成功者が「運気」「運命」という言葉を好んで使うのもこのためです。

そして、そうした「はっきりしないあやふやなもの」を認識する上で、最も効果的なのが「神」という定義です。私たちにとって最も強い影響を与えるのは人間です。少年が野球選手に憧れるのはイチローに魅せられたから、サッカー選手に憧れるのは中田英寿に魅せられたから、お笑い芸人に憧れるのはダウンタウンに魅せられたから、といった風に私たちは「物事」ではなく「人間」によって衝き動かされます。

これは「はっきりしないものあやふやなもの」に関しても同じことが言えます。七福神として知られる寿老人は長寿を、毘沙門天は戦勝を、福禄寿は人徳を、恵比寿は商売繁盛を司ると言われています。また一神教のキリスト教でもカトリックには「守護聖人」という存在がおり、漁師や大工といった各職業を守護しているとされています。なぜ、そんなことが洋の東西を問わず、人類の長い歴史で行われてきたのか。その方が人間にとって理解しやすいからです。

ご利益をもたらす「擬人化概念」

つまり世間一般で言われるところの「神」は「長寿」や「商売繁盛」という抽象的な概念を人格化しているということです。閃きはコミュニケーションを通して生まれます。神社や教会で神様や守護聖人という存在を想定して話しかけると、その対話から思わぬアイディアが生まれてきます。

織田信長や徳川家康など歴史上の偉人の思想に学ぼうとするのもその亜種です。自己啓発の大御所ナポレオン・ヒルはエジソン、ナポレオン、カーネギー、ダーウィンといった偉人たちが集まる「偉人会議」を想像し、そこからアイディアを得たと言います。

その効果は実際に体験してみないとわかりません。本当に思いもよらないところからヒントやチャンスが生まれて、物事を実現に導いてくれます。星を辿るでは、こうしたご利益をもたらす抽象的な人格を「擬人化概念」と呼んでいます。

ただこうした擬人化概念との仮想的なコミュニケーションに頼りすぎると、やることなすことがどんどん魔術的、呪術的になっていきます。それも生き方の一つかもしれませんが、世間一般の感覚とは乖離していくのは間違いありません。

神様とのつきあいはほどほどに

ですから「星を辿る」では、こうした神社仏閣とのつきあいは「ほどほどの距離感」をオススメしています。そのためのベースになるのが「感謝」です。神社や教会に行くというのは、それ自体がすでに「きっかけ」であり、そのきっかけを最大限に活用しようとすれば、そこにヒントが見出せます。

たとえば神社にはその地域を守護するとされる「一の宮」があります。新潟県なら弥彦神社、東京都なら大宮氷川神社が一の宮です。そうした神社に赴き、ただその土地に住まわせてもらっていることに感謝し、そこで与えられた可能性を最大限発揮しようすれば、自然とヒントが見つかります。

単なる知識はただ教わって終わりです。自分の人生に反映させることができません。しかし「縁結び」や「戦勝」や「長寿」や「商売繁盛」といった概念と、現実を結びつけた結果生まれる閃きはそうではありません。きちんと自分の人生に活かすことができます。こういうものを「知恵」というのです。これは棚から牡丹餅を期待するだけの「願掛け」では生まれません。大切なのは理想と現実を埋めるための「推理」という努力です。

神社参拝や日曜礼拝、あるいは先祖供養の墓参りなどは、明らかにやらないよりもやったほうが人生が捗ります。しかし安易にのめり込むと、いらぬトラブルを招きかねません。その道の専門家は必ず「我流は危険」と戒めています。

自己啓発を学び続けると、いずれスピリチュアルとの境界が曖昧になってきます。「一体どこまで首をつっこんだものか」と悩んだら、ぜひ「擬人化概念」という定義を思い出してください。適切な距離感を掴めるようになります。

-コミュニケーション, 自己啓発

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