星をたどる|新しい自己啓発のススメ

自分らしく生きるための自己啓発サイト

たくさんお金を稼いでも幸せになれないのはなぜか?

投稿日:2018年5月20日 更新日:

成功はある日、突然やってきます。これまでどれだけ頑張っても出なかった結果があっという間に積み上がっていきます。それは想像すると天にも昇るような気持ちに思えるかもしれませんが、そうした気分が味わえるのはほんの一時です。すぐに「お金なんてどうでもいい」と考えるようになります。

ジョンレノンは「ビートルズは欲しいだけの金を儲け、好きなだけの名声を得て、何もないことを知った」と言いました。金銭や名声による幸せは限界があります。そして、その限界にたどり着くのにビートルズほどの大成功は必要ありません。

大阪大学の調査によると年間所得500万円で幸福度は横ばいになり、1500万円超えるとむしろ低下します。幸せな暮らしにお金は欠かせませんが、多ければ多いほど幸せになるわけではありません。では所得以上の人間の幸せはどこにあるのか。それは人間の持つ美意識です。

人間には願望と欲望、二種類の欲求があります。欲望は食欲、性欲、群欲(人と群れたい、群れの中で一番になりたいという欲求)など誰もが持っている動物的な欲求です。経済的な成功を収めるには、この欲望に根差したビジネスをするのが早道です。実際、ネットにはこうした欲望を煽る、刺激的なコンテンツが溢れています。

アダルトサイトは性欲をわかりやすく刺激しています。また、まとめサイトでは毎日のように有名人が槍玉に挙げられ、誹謗中傷でアクセスを集めています。これはくすぶり続ける自分を慰めるために、成功者を引き摺り下ろしたいという群欲の歪んだ発露です。仮想通貨バブルも「楽して金儲けしたい」という欲望が作り出しています。

性欲も群欲も金銭欲も誰もが持っています。だからこういうビジネスは間口が広く、人も集まりやすく、稼ぎやすい傾向にあります。わかりやすくチャレンジしやすいのですぐに過当競争になりますが、長続きする人は稀なのでスピードと根気があれば成功します。ただこの方法で成功しても、なかなか幸せは感じられません。

私の友人は一時期、フェイスブックでハプニング動画やトレンドニュースを扱いアクセスを集めて、広告収入を稼いでいました。フェイスブックに規制されておじゃんになりましたが、最後は月収100万円に届きかけていたそうです。彼はその時、「こんなので買う奴の気がしれない」と自分のサイト読者やお客さんを見下していました。欲望を煽るビジネスは必ずこの空しさがつきまといます。

一方、願望に基づくビジネスは自分の好きなこと、情熱を傾けられることなど美意識に根差しています。だから自分の商品やサービスを求めてくれるお客さんに対して共感と感謝が生まれ、「この仕事をやっていてよかった」という思いが浮かんできます。

ただ、こちらの道はなかなか成功できません。情熱の矛先は人それぞれに異なります。カメラが好きな人もいれば、ガーデニングが好きな人もいます。趣味嗜好が細分化しているので、アダルトやニュースと違って全員には働きかけられません。同業者が多いからではなく、趣味人口の少なさがネックとなってやはり競争になります。

また美意識の高さゆえにこだわりが出やすく、ビジネスを軌道に乗せるのに必要な数もこなせません。たとえばブログの更新でも一週間に一度、一か月に一度、下手すると半年に一度なんてこともあります。美容室や中古車屋、動物病院などのブログにありがちですが、それではビジネスとしては成立しません。

成功する時は一瞬です。私もその過程を間近で見たことがありますが、本当に瞬く間に上り詰めていきます。ですから一方で、勢い余ってコントロール不能に陥りかねません。酒や女に溺れて身を持ち崩す成功者は枚挙に暇がありません。成功できないのはある意味で、破滅を避けるために安全装置が働いているとも言えます。欲望ではなく願望優位なタイプはこの安全装置を外す作業が必要になります。

結局、人間は何か一つだけでは幸せにはなれません。お金だけでは空しさが募り、美意識だけでは社会に馴染めません。だからこそ「星をたどる」ではこれだけやればいいという集約論ではなく、人生にある様々な要素を総合する集合論を採用しています。

世の中には「これだけで上手くいく」という情報やサービスがたくさんあります。しかし、常識的に考えて、そんなわかりやすい答えがあるはずもありません。感性、環境、過去、願望、欲望、役割、仕事、金銭、恋愛、友人、家族、職場、社会など様々な要素が絡み合ってできているのが人生です。それを理解するには時間と忍耐が必要です。

耳触りのよいインスタントな話ばかり鵜呑みにしていると、いつまでも答えを探して彷徨い続ける羽目になります。自己啓発ばかりしていても、現実は変わりません。また反対に経済的に成功しても、肝心の心が満たされていなければ、考えなければならないことがまだ残っています。

いずれにせよ世の中はそんなに単純ではありません。人生は表面的ではなく、もっとずっと奥深いものです。でもだからこそ、そこにやり甲斐、生き甲斐が生まれます。問いかければ問いかけるほど、チャレンジすればチャレンジするほど意味や価値を見出せるのが世界です。「星を辿る」がその探求の道案内になればこれに勝る喜びはありません。

-セルフコントロール, 自己啓発

Copyright© 星をたどる|新しい自己啓発のススメ , 2018 All Rights Reserved.