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完璧主義をやめるには? たった一つの「役割」を持てばいい

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完璧主義をやめるには?

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人はついスーパーマンになりたがる。クリエイティブな領域から日頃の事務作業まで、なんでも完璧にこなしたがる。しかし、そうした完璧主義は得てして失敗する。なぜなら、人は完璧ではないからだ。

たとえばビジネスを志した時に、マーケティングも、コピーライティングも、SNSを使った集客法も、動画を使った集客法も一度に学ぼうとするのは、完璧主義の典型例だ。経験があればわかることだが、そうした試みは膨らみすぎたシャボン玉のように破裂するものだ。

一度に全てをこなす必要はない。しかし、そうとわかっていても、気づかないうちにそれを目指してしまう。完璧主義は人間の本能だ。人は本能的に完璧を目指して挫折する。あるいは完璧になることを諦めて、一切の努力を放棄する。それはどちらも同じ完璧主義の別側面なのだ。

では、そうした完璧主義を卒業するにはどうすればいいのか。その答えが「自分の役割」だ。自分が社会で担う役割をたったひとつ見つけるだけでいい。それだけで完璧主義によって、色々なことに振り回されている状態から抜け出せる。

「自分にとって大切なこと」が役割になる

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自分の役割になるのは、「自分にとって大切なこと」だ。ある医大生は中学生だった頃に、東日本大震災で被災した。彼の住む街が津波に襲われ、自分や家族は無事だったが、多くの住人が亡くなった。

高校三年生になった彼は友人と教室にいる時に、ふと「医者になろう」と思ったそうだ。しかし、その「ふと」は単なる思いつきではなく、本当は何年もの積み重ねがある。直感とは思考の積み重ねの結果以外の何物でもない。

自分の体験について話している時に、彼は「人は必ず死ぬけれど、その死が安らかなものであるように寄り添いたい」と言った。それが彼が医者になった理由だ。彼が医者になるのは、「成績優秀で医学部に入れるから」でも「医者は地位が高く、給料も高いから」でもない。

「死が安らかなものであるように寄り添うこと」は、彼にとって大切なことなのだろう。だから、それを自分の役割として選び、医者の道を志したのだ。自分の役割を知りたければ、「自分にとって何が大切なのか」を見極めればいい。

「大切なこと」はひとりひとり異なる

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「大切なこと」はひとりひとり異なる。たとえば私の場合、それは「思い出すこと」だ。人は自分では忘れてしまっている想いによって、時にはある方向へつき動かされ、時にはある地点へ引き止められている。その状態ではたとえお金や時間があっても、自由な選択はできない。だから、私はまず自分の想いに気づくことが何よりも大切だと考えている。

そして、この「思い出すことの大切さ」を伝えるために、私は仕事をしている。ブログを書くのも、書籍を出版するのも、YouTubeで動画を配信するのも、オンラインサロンを主宰するのも、日刊SPA!で連載するのも、友人とセミナーを開くのも、すべて「思い出すことの大切さ」を伝えるためだ。

こんな風に色々とできるのは、自分の役割を把握しているからだ。「結局、自分はこれを伝えればいい」とわかっていると、何をやろうとしても自然と軸ができる。もちろん最初のうちはブレることもあるが、そのブレが次第にしかるべきポイントで収まっていく。「自分の役割」という基本があった方が、色々な場面で応用が効くようになるのだ。

役割という視点から仕事を選べば、それが既存の職業なのか、それとも新しいビジネスなのかは、あまり重要ではない。医大生の彼にとっては、医師という既存の職業が正解だったし、私にとっては「マインドレコーディング」という自分で考案した手法が正解だった。雇われるのが正解でもないし、独立が正解でもない。正解の形は自分が望むものによって変わる。

大切なことは「人と関わること」で見つかる

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どうすれば、「自分にとって大切なこと」を見つけられるのか。そのためには身近な人と深く関わることだ。私は七年前に中高一貫校時代の友人たちと、「自分たちが世界を変えていこう」と誓い合った。

それ以来、お互いの考えについて頻繁に話し合うようになり、その関係から「自分にとってもっとも大切なこと」に気づき、自分の役割を見つけることができた。人は他人との接点を持つことで、初めて自分を知ることができる。

人間には「誰かと話している時だけに浮かんでくる記憶」というものがある。「中学生だった頃は、高校生だった頃は、大学生だった頃は」と一人で思い出しているだけでは、思い出せない記憶がある。誰かの話を聞いていて、「そういえば自分にも似たようなことがあった」とよみがえる記憶がある。そして、「自分にとって、もっとも大切なこと」はその記憶の中にある。

「自分の役割は何か?」という問いかけの答えは、ネットにも書籍にも書かれていない。それは自分が普段関わっている他人との関係からしか、見つけられないからだ。家族や友人と浅いつきあいしかせずに、知識ばかりを追いかけても、上手くいくことはない。仮に上手くいったとしても、その成功を持て余すだけだ。

心を動かす

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あれをやれ、これをやれ。あれを学べ、これを学べ。世間は人に様々な要求をしてくる。その要求に絡め取られて、すべてをこなさなければならない気がしてくる。その囚われから解放してくれるのが人間だ。人は人と接している時にこそ心が動き、本当はもっとシンプルでよかったことに気づくのだ。

人と接する重要性は、どれだけ強調してもしすぎることはない。現代は「人間を軽視させる力」が非常に強く働いている。情報や論理といった無機質なもので、すべてが成立すると錯覚させられている。そのせいで「理屈の上ではうまくいくはずなのに、なぜかうまくいかない」という苦しみを抱える羽目になっている。本能的な完璧主義が助長されているのだ。

もし完璧主義から抜け出したいのなら、ぜひ自分の役割について考えてみてほしい。身近な人と本音で話し、「自分にとって大切なこと」を思い出せた時に、何かに振り回される人生を卒業できる。すべてを学ぼうとしたり、完璧にこなそうとしたりするのではなく、「自分にとって大切なことを大切する」という当たり前の選択をすることが、安息を与えてくれるだろう。

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佐々木誠

佐々木誠

作家。コンサルタント。自己啓発とビジネスを結びつける階層性マーケティングや、自分らしさを取り戻すマインドレコーディングを提唱。様々な業種にクライアントを持ち、現在はコーチング業の傍らオンラインサロンを主宰。日刊SPA!にて「魂が燃えるメモ」を連載中。『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)発売中。

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