恋愛は義務ではない。タイミングは人それぞれ。

テーマ, 美意識

先日、友人が主催した船上パーティに参加しました。そこで対面相談を無料で行ったのですが、ある青年から恋愛について話を伺いました。普段はお一人に二時間半ほど設けるところ今回は十五分ほど、しかもパーティなので周囲は賑わっています。お互いに集中力もそこまで高くありません。

ただそういう時はそういう時なりの閃きが起こります。ふと「今あなたにとって一番大切なのは恋愛ですか?」と質問すると、彼は「いえ、違うと思います」という答えが返ってきました。ここまで来たら、後はそう難しくありません。「それならば今は恋愛について悩まずに、自分のしたいことをされた方がいいですよ」とアドバイスしました。

私たちは気を緩めると、つい「必要性」に縛られがちです。「こうじゃなきゃいけないんじゃないか」と考えてしまい、それを満たせていない自分に不安を覚えます。恋愛はその典型でしょう。「もう大学生なのに恋愛経験がない、セックスをしたことがない、こんなことでいいんだろうか」と悩む気持ちはよくわかります。しかし、人生は他人と比較しても意味がありません。

私たちは一人一人、異なる人生を送っています。どのタイミングで、どんなことが必要になるかは誰にもわかりません。ただそれが起きた時に、「ああ、この瞬間に体験することが必要だったんだな」と後になってわかるだけです。恋愛やセックスを十代の早い時期に知る必要がある人もいれば、もっと大人になってからの人もいます。

これは恋愛を経験する年齢だけでなく、恋愛対象についても同様です。異性を好きになるのが大多数だとしても、自分が同性を好きならば、それに応えてくれる相手を見つければ良いだけです。何よりも危険なのは自分から生まれる否定の声です。「大学生や社会人にもなって恋愛経験がないなんて」という自己否定と同様、「同性を好きになる自分は異常なんじゃないか」という自己否定は未来を作れません。

大切なのは「必要」という言葉の意味です。周りと合わせるために必要なのか、それとも自分の幸福や成長のために必要なのか。周りに合わせるためだと心に焦りが生まれ、自分のためだと心に余裕が生まれます。あなたの必要性は一体どちらでしょう。心の状態を振り返れば、それがわかります。

私たちは義務教育を通して、横並びを押しつけられます。6歳で小学生、12歳で中学生、15歳で高校生、18歳で大学生、22歳で社会人になります。その過程で何についても「他人と同じでないとおかしいのでは」と考えるようになります。仕事も恋愛も娯楽も周りと同じ、それができるなら何も考えずに生きられて幸せかもしません。しかし、そんなことが本当に可能でしょうか。

学校で学ばされる読み書き算盤は社会生活を営む上で欠かせません。教育があったからこそ、私たちはこうしてコミュニケーションができています。しかしだからといって、何から何まで同じのはずがありません。何が人と同じで、何が人と違うのか。人生は学校を卒業した後に、それを学ぶ過程です。

何が幸せなのか。何をしていると心が満たされるのか。その基準となる個性や感性は一人一人異なります。人生と選択は同義です。何を、誰と、いつ、どこで選択するかに「同じ」はありえません。スタートも違えば、ゴールも違います。だからこそ「大学生になったら恋愛くらい経験してないといけない」というルールなどありません。それはある人には十代に必要で、またある人には二十代に必要で、別の人には三十代に必要で、誰かには一生必要ないのかもしれません。

周囲の真似をしたり言いなりになっても、誰も責任を取ってはくれません。どう生きるにせよ自分の人生の責任は自分で取るほかないのです。それなのに他人と比較して、「自分はおかしいのだろうか」と悩んでも消耗するだけです。「人と違うことを悩んではいけない」のではなく、その悩みを乗り越えることが、私たち一人一人に課せられたミッションの一つだと言えるでしょう。

人と違うことを悩むよりも、今自分が追求したいものを追求しましょう。もちろん「モテまくりたい」というのも、その一つです。恋愛が必要か不要ではなく、その人にとって必要なものが必要で、不要なものは不要というだけ。それくらいシンプルになれば、人生はスムーズになります。

なんであれ没頭すれば、人間は輝き出します。そして、その輝きに魅せられて人が集まり始めます。愛情も金銭も人間を通して舞い込んできます。だからこそ多くの成功者やリーダーがそういった他者から与えられるものは二次的で、自己啓発こそが本質だと説いています。自分の道を歩めれば、その道が自分に必要なものを用意してくれます。

 

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