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「自分の話ばかりの人間はうざい」というのはデタラメ。もっと自分について話すべき。

投稿日:2019年9月18日 更新日:

自分について話すから、自分のことがわかるようになる

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会話には三種類しかない。自分の話と、相手の話と、誰かの噂話だ。このうち自己啓発に必要なのは「自分の話」だ。自分について話さなければ、自分のことはわからない。

「自分の話ばかりの人間はうざい」という風潮があるが、それは「自分の話をしてはいけない」ということではない。それを誤解してしまい、いつも自分を出さずにいると、「自分は何が好きなのか」「自分は何をやりたいのか」「何を選べばいいのか」といったことがわからなくなってくる。

私たちには一日に六万回思考していると言われている。ただ頭で考えているだけでは、思考は断片的で一貫性がない。断片的な思考は誰かに話すことで初めて、点と点が線で結ばれるように一貫性をもった「考え」になる。つまり、ただ考えているだけでは、自分の考えはわからないということだ。誰かに話して初めて自分の考えがわかり、自分の行動や選択に自信を持つことができる。

もし仕事やプライベートで悩むことが多いなら、これまでの会話を振り返ってみてほしい。その場にいない共通の知人や、政治家や芸能人やミュージシャンやユーチューバーといった有名人の噂話ばかりで、自分について話していないのではないだろうか。個人差はあるが、私たちは基本的に自分語りが足りていない。

「共感」が自分について話すコツ

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自分について話すコツは「共感」だ。誰かの話やその場のテーマについて、「そういえば自分にも似たことがあった」と思い出したことを話す。そうすれば「あいつは自分の話ばかりでうざい」とならないで済む。

共感がコツである以上、その話には感情が伴う。そして感情という心の動きは、人との結びつきから生まれてくる。真剣な話を望むなら、「モノ」ではなく「人」にまつわる話をしよう。

自分について話しているつもりが、ただの自慢話になってい場合はとても多い。たとえば自分が身につけている腕時計の話をするにしても、価格やブランドといったやスペックの話をしたら、それは「モノ」の話だ。一方、「祖父の形見で大切にしている」といった想いについて話をしたら、それは「人」の話だ。

自分の私物のスペックについて話すのか、それとも想いについて話すのか。その違いによって、同じ自分語りでも意味合いも周りの反応も変わってくる。いつもそんな深い話をする必要はないが、ただの世間話だったはずが、お互いのきっかけになるような深い話に突然なることは珍しくない。そのことを覚えておくだけでも、人生が好転するきっかけが増えるだろう。

もし相手が気心の知れた友人ならば、いきなり自分の話を切り出しても構わない。しかし、それほど深い関係でなければ、「共感から自分について話す」というコツが役に立つ。「そういえば自分にも似たようなことがあった」という思い出が浮かんできたら、その話を目の前の相手とシェアてみてほしい。会話のギアが一段上がるはずだ。

世間では「相槌をうつ」とか「相手の言葉を繰り返す」といった聞き役に徹する会話のアドバイスが多い。そういったアドバイスはナンパや営業といった初対面を想定しているが、どんなことでも「正解」は段階によって変わってくる。初対面から関係が進んで相手との仲が深まったら、自分について話す場面も出てくる。でなければ、腹を割って話す間柄にはなれないだろう。

自分の話は相手の話も引き出す

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もし自分の想いを本音で話すことができれば、それが相手の話を引き出すきっかけになる。共感から生まれた言葉は共感を作り出す。そうしてお互いの言葉がお互いの心に響き合って進んでいくのが、本当の対話だ。共感や想いを大切にして自分について話すことができれば、「自分の話ばかり」になることはない。

私は相談業を生業にしているが、自分の話をよくする。相手が腹を割って話す気になるのは、まず自分が腹を割って話すからだ。「自分のやりたいことが見つからない」のが悩みの相談なら、自分のやりたいことを見つからなった時について本音で話す。「家族との不仲」が悩みの相談なら、自分が家族と不仲だった時について本音で話す。すると相手も本音を話しやすくなる。

またオンラインサロンのオフ会でも、自分の話をよくする。すると参加しているサロンメンバーから「そういえば」と仕事やプライベートであった話が出始める。オフ会が終わる頃には、お互いが持ち寄った話に共通点が見つかり、それが全員にとっての学びになる。

もちろん最初は自分と相手以外の世間話から始まることもある。しかし、その世間話から「そういえば」と思い出した自分の体験を話していけば、ただの世間話がいつのまにか深い対話になる。それは単なる噂話に終始するよりも、面白いしタメになる。

繰り返しになるが、いつもそんな対話をする必要はない。しかし月に一度くらいは、そういう機会を設けるとといいだろう。そうしないと、自分の考えがわからなくなる。「自分のことくらい自分でわかる」というのはデタラメだ。

そもそも「自分のこと」を「くらい」と見積もること自体、間違っている。自分というのはとても深遠で、探求すればいくらでも発見がある。それが真実だからこそ、「汝自身を知れ」という格言は語り継がれてきたのだ。

人の行く裏に道あり花の山

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投資の世界に「人の行く裏に道あり花の山」という格言がある。「人が正しいと思うのとは反対方向に利益がある」という意味だが、これは投資の世界にだけに限らない。

人は成功を望み失敗を嫌うが、成功は失敗を積み重ねた先にある。「誰かのため」ができるようになるのは、まず「自分のため」ができるようになってからだ。望むものを手に入れるには、その反対を受け入ればならないのは世の常だ。

自分について話すこともその一つだ。「自分の話ばかりする人間はうざい」という風潮を気にするあまり、自分の話ができないと、相手の話を引き出すこともできない。その結果、どうでもいい噂話が増えていき、自分のことがわからなくなる。そんな不毛な話ばかり続けるのはもう終わりにしよう。「そういえば似たようなことがあった」という共感に基づいて、自分の話をしてみてほしい。お互いのためになる深い対話ができるだろう。

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佐々木誠

佐々木誠

作家。コンサルタント。自己啓発とビジネスを結びつける階層性マーケティングや、自分らしさを取り戻すマインドレコーディングを提唱。様々な業種にクライアントを持ち、現在はコーチング業の傍らオンラインサロンを主宰。日刊SPA!にて「魂が燃えるメモ」を連載中。『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)発売中。

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