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ツイッター、インスタグラムの承認欲求とどう向き合うか

投稿日:2018年5月14日 更新日:

ツイッターやインスタグラムで自分の暮らしを見せびらかせる女性がいます。人気の飲食店やブランド品、はては下着姿や全裸まで。こうした画像や動画をSNSに投稿するのは「承認欲求」が理由とされています。

「自分のことを見てもらいたい、認めてもらいたい」というのは人間の基本的な欲求の一つです。すべての動物はより強い子孫を残そうと、より優れた個体を選ぼうとします。私たちは産まれた時から、大勢から自分を選んでもらわなければならないレースに参加しています。

野生動物の場合は、その選ぶ根拠が鹿の角だったり、孔雀の羽だったりします。人間の場合はブランド品だったり、自分の美貌やスタイルだったりします。男性の場合なら「自分は経済的に成功している」とアピールするために、高級車、腕時計、あるいは札束そのものを見せびらかせたりします。承認欲求について女性ばかりが槍玉に挙げられていますが、男女にどちらにも備わっています。

人間の承認欲求の表れ方は実に複雑で、異性に向けられているとは限りません。自分の身体を自撮りして投稿する場合、それは異性に向けられています。しかしインスタ映えを気にかける女性は、男性に見て欲しくて投稿しているわけではありません。それは女性全体の中で上位に位置することで、男性に選んでもらいやすくしようとする政治的な試みです。結局のところ、人間のほとんどの行動は「群れ」と「性」に根ざしています。

とはいえ、そういった承認欲求が悪いわけではありません。ただ欲求は大きくなりすぎると、必ず災いをもたらします。食欲がなければ私たちは生きていけませんが、食欲が大きくなりすぎれば肥満や生活習慣病を招きます。承認欲求も同様です。

「自分を見てもらいたい、選んでもらいたい」というのは男女限らず自然な欲求です。でないと、子孫が残せません。しかしそれが大きくなりすぎて、嘘をついたり、自分の経済レベルを超えた消費や、下着姿や全裸の自撮りになると、生活や人生全体の支障になるようなリスクが生じます。問題なのは自分の行いが「ヤバイ」と頭ではわかっているのに、それを止められないことです。

私たちは自分のことをわかっているつもりで、実は全然わかっていません。自分で自分のことをコントロールしているつもりで全然コントロールできていません。ダイエットをしているのに間食したり、テストがあるのにゲームをしたり、掃除をしているのに漫画を読んだりします。そして、その矛盾に苦しみます。

その葛藤を作り出しているのが願望と欲望の対立です。ダイエットは綺麗になりたい、テストは成績を伸ばしたい、掃除は快適な環境で過ごしたいという願望に基づいています。一方、間食やゲームや漫画はその場かぎりの散発的な欲望に基づいています。

頭では「ヤバイ」とわかっているのに止められないのは、欲望のウエイトが大きくなっているからです。そして、そこにアプローチしても大抵うまくいきません。間食したことについて「また間食してしまった」と後悔したり、「これからは絶対間食しないぞ」と意気込んでも、結局同じことを繰り返します。

大切なのは欲望にアプローチするのではなく、願望の方にウエイトをかけることです。ダイエットをするのは「綺麗になりたいから」です。ではなぜ綺麗になりたいのでしょうか。それを「そんなの当たり前でしょ」と片付けるのではなく、「中学の頃に憧れた女優がいた」といった風に自分の体験と絡めることで、自分の願望が強まります。すると自然と欲望に流されにくくなります。人生は常に願望と欲望の綱引きです。

では承認欲求の場合はどうでしょう。承認欲求は他人の評価を求めています。しかし、「オーラがある」「雰囲気がある」と言われるような魅力を持つ人間は、無闇に自分を見せびらかしたりしません。彼らはただ自分で自分を認めることで自然体を手に入れ、それが他人ばかり気にしてかけずり回る大勢との差別化に成功しています。自分らしさはお金やブランドと同じくらい、あるいはそれ以上に魅力的です。

個性や自分らしさを追求していると、「人の目はそこまで気にしなくて良いことだ」「お金や見栄えだけが全てじゃない」と健全に考えられるようになって、承認欲求を自然と抑えられるようになります。もちろんあまりこちらに傾きすぎると、今度は霞を食べて生きる仙人のようになるので、それはそれで注意しなくてはなりません。

ただ人の注目はとても移り気です。それをいつまでも自分に釘付けにしようとするのは無理な話です。そんな無理を押し通そうとするから、苦しくなります。「いいね!」の数を気にして、一喜一憂するのに疲れたら、一度振り返ってみましょう。自分自身はいつも自分の側にいます。それを拠り所にすると、ムラっ気のある他者の動向を気にし続けるよりも、安心して生きられるのは確かです。

「インスタ映え」という言葉が生まれる前から、「SNS疲れ」は度々問題視されてきました。就職や結婚など、実際問題として「誰かに選んでもらう、認めてもらう」のは大切です。ただその条件となる、お金やブランド、いい暮らしはみんなが欲しいものがあって、個性や感性とは関係がありません。

それだけでは摩り切れしまう個性や感性を、「こうなりたい」という願望、自己啓発的な欲求を私たちは持って生まれています。ネットに溢れる情報に、私たちは溺れてしまいがちです。ですから時には「あなたが本当にしたいことは何なのか」「どういう暮らしがしたいのか」といった自分自身のことを思い出してあげましょう。

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