人前で話す緊張を乗り越えるには? 200人の前で話したクライアントについて

ビジネス, 対話, 顕在意識

私のクライアントYasuさんが200人の前でスピーチをしました。彼は滋賀県ボッチャ協会で役員をしており、出席した講習会で頼まれたとのこと。普段は実技指導がほとんどなのですが、その日はたまたま「ボッチャ協会の代表としてお話をお願いしますね」と振られたそうです。

ボッチャは二年後に迫った東京パラリンピックの正式種目に採用されています。滋賀県では今年から体育の授業にも導入され、先日もYasuさんが来月企画している「ボッチャカフェバー」がフェイスブックで市議会議員さんに拡散されました。彼は今後もこうした機会が増えていくのかもしれません。

ただ大勢の前で話すのは緊張します。手足がこわばり、喉が細くなったみたいに締めつけられます。これはほとんど肉体的な反応です。どんなに拙いスピーチだったとしても真剣に臨めば、笑ったり貶したりする人なんていません。そう頭ではわかっていても、身体はそういった理屈はお構いなしです。目立ちたがりで注目を浴びたいという方もいますが、大多数はこの自動的な反応に悩まされていると思います。

Yeasさんもその一人でした。スピーチを振られた時、彼は「やりたくない」と思ったそうです。当然、緊張もします。しかし彼も大人ですから「やりたくない」とは言えません。では、彼はどうやってこの難局を乗り切ったのか。椅子に座って待っている間に、養護学校で先生をしていた頃に受け持った自閉症の生徒をふと思い出したそうです。

あの子がここにいたら、俺みたいに緊張はしないだろうなぁ。鼻歌でも歌って、順番待っているだろう。「なんで先生緊張してるの?」って笑われるやろう。そう思ったYasuさんはその生徒の真似をすることにしました。小声で鼻歌を歌いながら、自分の順番を待ちました。すると「今ここで自分が何を話すべきか」がわかったそうです。彼は「自分がボッチャで感動したエピソード」について語り、その話を終えると聴衆から拍手が起こりました。

これはYasuさんの持論なのですが、自閉症の子供たちは自分の世界、主観に生きているそうです。私たちは常日頃から人の目を気にして生きています。しかし、自閉症の子供たちにはそれがありません。だから彼らは自分たちよりもずっと自由に生きている、彼らが自分たちよりも不幸だと決めつけるのは間違っている。Yasuさんはずっとそう言い続けてきました。今回はその信念が彼自身を救ってくれたのでしょう。

私たちは誰かと接する時、役割を通して相手を見ます。ある人は親から見れば子供であり、妻から見れば夫です。会社の部下から見れば上司であり、上司から見れば部下になります。そして、その役割に相応しい振る舞いを無意識に取ろうとします。

100人の前で話せば100人の意識が、200人の前で話せば200人の意識がその役割に集中します。その無意識に求められる過剰な役割意識によって、私たちはロボットのようにギクシャクしてしまいます。これがプレッシャーの正体です。これに対抗するには、主観しかありません。

「こういう場面ではこういう振る舞いが求められる」という自分自身が生み出してしまう強制力に対して、役割ではなく人間として想いや記憶を伝えるのが「人前で話す」という行いです。ですから、正解は一人一人違います。Yasuさんは自分が生きてきた歴史から、自分が教えた自閉症の生徒に助けられ、「ボッチャで感動した話」という伝えるべきエピソードを紡ぎ出しました。

そして、そういった歴史や記憶を本当は誰もが抱えています。重要なのはそれを思い出せるかどうかであり、思い出そうとするのが自己啓発です。それは文字どおり、閉じてしまった自己を開いて発する試みです。「星をたどる」でも日常で起きるあらゆる出来事をヒントにして、その人の中に埋もれた正解を掘り起こすお手伝いをしています。

「星をたどる」では人間の心を美意識、顕在意識、潜在意識、動物的欲求の四段階に分けています。美意識に該当するものとして挙げられるのが自分の好きな事、情熱を傾けられる事、個性や感性です。雑多な日常からいかに美意識をピックアップするかが、人に伝える際の説得力になります。

私たちは論理的だったり合理的だったりするから、納得するのではありません。「理屈としてはわかるけど頷けない」話などいくらでもあります。私たちは理屈ではなく感性に、言葉に滲む思いの丈に心を動かされるのです。本当に生きた言葉、メッセージを発信できるようになるには過去の苦しみや悲しみと対峙する必要も出てきます。それは「簡単」とか「今スグ」といったインスタントな発想とは正反対です。「本当に意味があるのだうか」と悩むくらい、時間もかかります。

どうして、そこまでして人前で話せるようにならなくてはならないのか。それは人前で話せば話すほど、自分のビジョンが世の中に浸透していくからです。先月、私も130人の前で話す機会がありました。そうした経験をすると、人々の意識の中で自分という存在が蠢きだすのが感じられます。

もちろんこれが本当なのかは証明できません。ただその何かが胎動する感覚によって、私達はより一層多くの人に働きかける意志と覚悟が決まって、その実現のために行動します。実際に、私もYasuさんも来月大きなイベントを控えています。物事が動き出す時は、なぜか事前にそういう流れが作られます。

私も普段は相談業を生業にして、一対一でお話を伺っています。大勢の方に話しかけるのは、正直あまり得意ではありません。しかし、それでも自分のビジョンを実現しようとすると、そういう機会が巡ってきます。その時に必要なのは「堂々と話せる方法」「人前で緊張しない方法」といった魔法ではありません。そんな魔法は存在しません。いつだって私たちは人々の視線が作り出す役割意識と、自分の想いのせめぎ合いを乗り越えて成長します。まずは常識や他人の視線に負けないような、自分の主観を見つけましょう。

 

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