大人がゲームにはまった理由
「スプラトゥーン」という任天堂のゲームがあります。4対4に分かれて、インクで塗りあった面積を競うTPSです。国内販売売上本数は151万本を記録し、2016年の「日本ゲーム大賞」で大賞を獲得しています。
スプラトゥーンは私が32歳だった時に発売されました。そして、私は子供のようにこのゲームにハマり、1日に何時間も遊ぶ日が数ヶ月以上続きました。
なぜ、そんなにも熱中したのか。その理由は子供時代にありました。私は小学3年生まで、埼玉県にある「東坂戸団地」という大規模な公団住宅に住んでいました。そして夏になると、近くに住んでいた友達と、団地を戦場にして水鉄砲や水風船で戦って遊んでいました。その水遊びがスプラトゥーンにそっくりだったのです。
行動の背景には常に人物の影響があります。私のスプラトゥーン熱は、24年も前に一緒に遊んだ友達の影響でした。
スプラトゥーンにハマった心理

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子供の頃の体験は色鮮やかで、ただそれだけで強い影響があります。友達と遊んでいた時の「夕日の眩しさ」や「風の心地よさ」といった風景は、ふとした瞬間に誰でも思い出せるものです。
私はその水遊びで、団地の踊り場から外にいる友達を狙い撃ちしたり、反対に階段の踊り場にいる友達に向かって水風船を投げ込んだりしました。他にもその団地の前に水飲み場があって、そこで水を補給したことを覚えています。
こうした子供の頃の思い出が現在の出来事と結びつくと、その時の熱中までよみがえります。私が「子供のようにハマった」のは文字通り、子供の頃に遊んだ体験が関係していたからです。
誰かに心を揺さぶられた体験は影響を与え続ます。私のように24年経っても、その影響が現れることも珍しくありません。ただ、その影響を自覚できるとは限りません。
私がこの影響に気づいたのは、スプラトゥーンにハマった3年後、子供の頃に住んでいた団地に出かけてみたことがきっかけでした。当時の友達が住んでいた団地を見ていると、その団地を中心にして水鉄砲や水風船で遊んだ記憶がありありと蘇ってきました。自分がスプラトゥーンにハマった理由に気づいたのは、その翌日でした。
好きには理由がある

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「好きに理由はない」というのはウソです。私たちは誰かに影響を受けて、その物事を好きになっています。この仕組みに気づかず、単に物事だけを追いかけてしまうと、自分の「好きなこと」や「やりたいこと」がわからなくなります。大切なのは「人物の影響」です。
マインドレコーディングではこの人物の影響を特定することで、人生をコントロールできるようにします。自分が影響を受けた人物が自覚できるようになると、「自分の好きなこと」や「自分のやりたいこと」に自信をもち、また「自分が何をすべきか?」といったことも前よりもわかるようになります。ぜひ実践してみてください。