星をたどる|新しい自己啓発のススメ

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「とにかく行動あるのみ」というウソ。考えるのが大切な人もいる。

投稿日:2018年6月14日 更新日:

先日、サロンメンバーのKさんから引っ越しの相談を受けました。「仕事の都合で転勤」といった話ではなく、住む場所を変え、仕事を変え、つきあう人間を変えた方が人生が好転するのではないか、自分らしく生きられるのではないか、という考えです。確かに引っ越しは人生を大きく変えるきっかけになります。

自己啓発では掃除や片付けが重視されます。私たちは気づかないうちに物事に執着し、それによって身動きが取れなくなります。もう何の魅力も感じていないのに何となく同じ趣味を続けたり、何の刺激もないのにだらだらと友達と集まったり、何度もクリアして飽きてしまっているゲームをクリアしたり。「なにか新しいことを始めた方がいいんじゃないか」と考えつつ、同じことを繰り返しているのなら、執着によって人生が停滞させられています。

人生が変わるというのは、すべてが変わるということです。住む場所が変わり、住む家が変わり、通う店が変わり、人間関係が変わり、話す内容が変わり、アイディアが変わり、仕事が変わります。最近はアフィリエイトや、FXや仮想通貨のオンライントレードが普及し、家から一歩も出ないでパソコンやスマホ一台で稼げるようになりました。確かにそれならば自分の生活を何も変えずに、収入だけが変わるかもしれません。しかしそうやって収入だけを変えようとするよりも、生活全体を変えた方が手っ取り早いのは変わりません。

その生活全体を変える一番のきっかけが引っ越しです。Kさんもそう考えての相談だったのですが、話を聞いた瞬間に私は「やめておいた方が無難」だと思いました。なぜなら、まだ本人に心の準備ができていなかったからです。確かに私は「人生を変えたいのなら引越しを」とすすめていますが、「引越しをすると人生が変わるらしい」というスタンスで始めると途中で挫折してしまいます。「自分も引越しで人生を変えるぞ」という意志に変わるまで待つべきです。物事の準備はあまり必要なくとも、心の準備は欠かせません。

今、世間では行動が礼賛されています。「考えても無駄、行動するのが何よりも重要」というアドバイスを一度や二度は見聞きしたことがあると思います。確かにその通りなのですが、それができるようになるのは自分自身のスタンスをある程度掴んでからです。そもそも物事に正解なんてありません。人生とは環境を自分にとって快適なものに変えていく修正の過程です。しかし自分の個性や感性を知らないと、何が自分にとって理想なのかはっきりせずにこの修正ができません。単なる理屈として「正しいこと」を追いかけると、「あれもいい、これもいい」とさまよって結局何も残りません。

「考えても無駄」というのは、未来についてあれこれ思い悩んでも無駄という意味です。どんなに計画を練ったところで、想定外は必ず起きます。特に「これをクリアしたら、次をこれをクリア」といった順序的な計画目標はほとんど機能しません。それならば勢いで初めてしまって、壁にぶつかる度に修正した方が上手くいきます。しかし、「自分がどんな人間なのか」「そもそも自分は何を望んでいるのか、これまでに何を望んできたのか」を認識するまでは、むしろじっくりと考えた方が良いでしょう。何でもかんでも「考える」という大雑把な括りで捉えると本質を見逃します。

自分の生き方やスタンスを見つける前に「行動第一」を採用して、苦難の連続の中でそれを見つけていくタイプも確かにいます。彼らは自らが抱えた大きな不安やストレスをバネにして成長します。しかし、ほとんどの人はこの過程に耐えられません。ストレスを呑み込んで成長しようとしても、消化不良を起こしてしまいます。その結果が挫折です。

結果が出るまでにはそれなりの時間がかかります。まだ成功とも失敗とも決まっていないのに、自分から諦めてしまう。何にチャレンジしてもこの終焉のパターンが続いているのなら、なおさら「とにかく行動」という信仰に疑問を持たなくてはなりません。

「星をたどる」では自分の個性や感性、社会とのスタンスを自覚してから、引越しや転職、起業といった大きな行動に移るように推奨しています。行動よりも認識を重視するアプローチです。自分がわかっていれば、いつ何が起きても「自分はこうする」と選択できます。その自信が人間に大胆な行動を取らせるのです。私たちの人生は実に多くのチャンスに溢れています。しかし大多数ははこのチャンスを見逃してしまいます。個性や感性に対する自覚はこのチャンスを捕球するキャッチャーミットです。

自分の個性や感性を自覚すればするほど、チャンスを掴むキャッチャーミットは大きくなります。成功に繋がるアイディアや仕事は人間を通して舞い込んできます。しかも、それは「儲け話があるんだけど」といった明らさまな形はしていません。誰でも知っているように、それは儲け話ではなく詐欺話です。

本当のチャンスは世間話に紛れています。それに気づいて「もう少し詳しく聞かせて」「今度その人と会わせて」と踏み込めるかどうかで、その後の展開が大きく変わります。あるいは「ウチで働いてみない?」「今度の合コンに来ない?」といった誘いにパッと反応できるかも大切です。同じような誘いでも自分にとって必要な場合は、そこに独特の感触があります。その感触を掴むのが個性や感性というキャッチャーミットです。

もちろんこのような待ちの姿勢によって、万人が成功するわけでもありません。パッと思い立ってパッと動く、そういう攻めの姿勢で自分について学び成功していくタイプもいます。攻めにしても待ちにしても自分を理解する過程には変わりありません。大切なのは自分の適性に従ったやり方です。そして、それは普段自分がどんな情報に接しているかによってわかります。

この文章を読んでいるのなら、おそらく行動よりも認識を大切にする方が適しています。学校で言うのなら、体育会系よりも文系理系です。「とにかく行動しろ」というアドバイスに従って行動しても、不安やストレスで苛まれて挫折するのなら、それは適性ではないのです。まずは自己啓発によって個性や感性、自分らしさを見つけましょう。

一旦、自分というものがわかるようになると、どんな環境でも相応しい選択ができるようになります。「断捨離として引越しがいいらしい」ではなく、「今の自分には引越しが必要だ」と考えてそれを選択するようになります。「転職すれば人生が変わるのかな」ではなく、「今の自分には転職が必要だ」と考えてそれを選択するようになります。人生は絶え間ない選択によって変化し、その選択基準は常に自分の内側に存在します。

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