「客観的に考える」というウソ。人生は主観から始まる

個性と感性

私たちは当たり前のように正解を探します。自分の人生に不満があるのは、正しい方法を知らないから。それを見つけ出すことができれば、人生は好転していく。しかし、そう考えてどれだけ勉強を重ねてても、なかなか思い通りにはなりません。

「方法」や「正解」があるのは客観的な内容に限られます。学生時代に習った算数がそうです。「1+1」は誰にとっても「2」ですし、「一辺とその両端の角がそれぞれ等しい時」は誰にとっても「その2つの三角形は合同」です。

しかし、人生は客観ではありません。どんな人生を送りたいかは人それぞれです。相手と自分の価値観が異なっているのに、「こうすれば幸せになれますよ」というアドバイスを鵜呑みすると、自分の幸せから遠ざかってしまいます。

私たちは子供の頃から、「ああしなさい、こうしなさい」「あれはダメ、これはダメ」と教え込まれ、徐々に自分の主観を放棄させられていきます。自分らしく生きたいと願っているのに、それを他所に求めてしまうと、延々と探し続ける羽目になります。

ですから、「主観」という意味では、むしろ子供の方が優れています。ある子供はただの棒切れを振りかざながら、「これは魔法の杖だ」と言いました。それに対して、別の子供は「違うよ」と返しました。

客観的には正しいのは、「違うよ」と言った子供の方かもしれません。でも自分らしく生きたいのなら、周りに「確かにそれは魔法の杖だ」と唸らせられるように生きましょう。まず主観があって、それを「なるほどその通りだ」と思ってもらうために、私たちは勉強や試行錯誤を重ねるのです。

「日本を今一度、洗濯いたし申候」と坂本龍馬は言いました。自分が日本を洗濯する、一体誰がそんな大言壮語を信じるのか。でも、もしそれを夢見たならば、まず自分が自分を信じてあげなくてはなりません。

私たちは自分の思いを否定されて育ちます。その過程で、一度自分を捨てる瞬間が来ます。そこから人は「方法や「正解」といった客観的なものを拠り所にしようとします。しかし、その試みは成功しません。なぜなら、自分の主観を捨てた先にあるのは客観ではなく、他人の主観だからです。

あなたの最初の思いは何でしょう。大切なのは「こうするのが正しい」ではなく、「そもそもどうなりたかったのか」です。それはいつの間にかすり替わってしまいます。だからこそ、思い出そうとしてみてください。

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