マインドレコーディング

仕事のストレスを家族にぶつけていた男性が変われたきっかけ

「家族を大切にすべき」では変わらない

Fotorech / Pixabay

ある男性は仕事のストレスを家族にぶつけてしまうことで悩んでいました。家族を大切にしたいはずなのに、それができない。自分の思いと行動がちぐはぐになると、そこに大きな苦しみが生まれます。

行動の背景には常に人物の影響があります。これは「人物の影響がなければ、行動できない」ことを意味します。ただ「家族を大切にすべき」といったお題目を掲げるだけでは、「わかってはいるんだけど……」で終わってしまいます。

マインドレコーディングは人物の影響に気づくことで人生を変える手法です。この男性はマインドレコーディングを実践することで、以前よりも家族を大切にできるようになりました。

彼が変われたのは、「仲間が欲しい」という自分の思いに気づいたからです。彼は過去を振り返ることで、自分がずっと孤独に生きてきたことを思い出しました。

「自分はずっと孤独に生きてきた。だから仲間が欲しい。家族は年収や地位や肩書きで相手を評価したりしない、最初の仲間。だから自分は家族を大切にしたいんだ」

自分のこれまでの体験と、目の前にいる家族を結びつけられたことで、彼は家族にストレスをぶつけなくなりました。それは「ストレスをぶつけないようにする」という我慢ではありません。そもそも家族に対して攻撃的な感情や態度が浮かばなくなったのです。

行動の理由は個人的

このように「行動の理由」というのは個人的なものです。一万人が「家族を大切にしたい」と思ったのなら、そこには一万通りの異なる体験と理由があるはずです。そうでなければ、その思いは中身のない空虚なものにすぎず、行動の源にはなりません。

両親に恵まれ、愛情に包まれた子供時代を過ごせた人間は幸福です。自分が家庭を持った時も、その時の体験に基づいて、子供に愛情を与えることができます。しかし残念ながら、愛情に欠けた家庭があるのも事実です。

この男性は自分の家庭がそうだったことを自覚しています。彼は自分が生まれ育った家庭を反面教師にして、明るく優しい家庭を築こうと努力しています。その努力によってこそ、変化は始まります。

「週末に家族と過ごしていて、思うようにいかないことはいろいろあります。細かいことは今日もいろいろあったのですが、ふと思ったのが、『本当に怒らなくなったな』ということでした。『なんだかな』と思うことはありますが、それで終わる感じです。怒りを表現しないというよりは、怒りの感情があまりわかなくなったと感じます。自分に対する理解が少しづつ進むにつれて、安定した気持ちで過ごせるようになりました」

彼は私にそうメッセージをくれました。もし「大切にしたい人を大切にできない」と悩んだなら、「なぜその人を大切にしたいのか?」を考えてみてください。その理由として誰かの顔が思い浮かんだ時、あなたの行動は変わり始めます。

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佐々木誠

佐々木誠

作家。コンサルタント。「人物の影響」を特定して人生を変える「マインドレコーディング」を提唱。個人相談サービス『星を辿る』を運営し、心臓外科医、税理士、スポーツ振興の社団法人理事、小学校の教師など様々な業種にクライアントを持つ。日刊SPA!にて「魂が燃えるメモ」を連載。『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)発売中。

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