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自分を大切にするには、具体的に何をすればいいのか

投稿日:2018年6月20日 更新日:

自分と他人。こう表現すると、まるで「一対一」の関係のように聞こえるかもしれませんが、それは大きな誤解です。自分は一人しかいないのに対し、他人は60億人います。私たちは常に他人に囲まれています。両親、家族、友人、クラスメイトや教師、部下や上司、テレビに出演する芸能人やスポーツ選手。ネットが普及してからは、そこに「誰だかわからない匿名の投稿者」も加わりました。

だからこそただ生活しているだけで、私たちは簡単に自分を見失います。「自分はこうしたい」という内なる声は、「こうした方がいい」「こうするべき」という外側の大合唱に簡単にかき消されてしまいます。だから多くのミュージシャンは「自分を大切に」と歌い、自己啓発はセルフイメージの重要性を説きます。主観的、客観的という表現方法は異なるものの、両者は同じように私たちを励ましています。

しかし、「自分を大切にする」といっても、具体的にどうすればいいのかピンと来ないかもしれません。具体的なやり方を知らなければ、励ましてくれるような音楽を聴いて「もっと自分を大切にしなきゃ」と思っても、その瞬間だけで終わってしまいます。それでは生活や人生を変えることはできません。

自分の反対は他人です。ですから自分を大切にするとは、「他人よりも自分を優先する」ということです。本当はやりたいことがあるのに、迷惑になるかもと我慢するのは、自分をないがしろにする行為です。休みの日に一人で出かけたいと思っていたのに、友達に誘われて断りきれずに出かけてしまう。家でゆっくりしたいのに、会社で飲みに誘われて断りきれずに参加してしまう。

あるいはやってみたいことがあるのに、親や教師や上司や常識に邪魔されて、おとなしく従ってしまうのもそうです。進学、恋愛、就職、趣味。私たちはことあるごとに「そんなことやめたほうがいいよ」と誰かに言われて、自分の意思を挫かれています。

「その日は予定があるから」
「でも、それが私のやりたいことだから」

こうした一言が言えずに、私たちはどれだけ自分を後回しにしてきたのでしょうか。そして、どうすればその繰り返しから抜け出せるのでしょうか。そのためにはまず、自分に価値を感じなくてはなりません。自分に限らずどんなものでも、そこに価値を感じなければ、私たちは大切にしようとは思いません。

シャネルやエルメスといった一流ブランドのディスプレイを思い出してみてください。バッグや靴といった商品の一つ一つが、まるで美術品のように大切に扱われています。壁の棚は大きく碁盤目状に区切られていて、せいぜい10品程度しか飾られていません。また商品を取り出す際は、スタッフは手袋をはめて扱います。私たちがシャネルやエルメスを一流ブランドと認めていますが、それは他ならぬスタッフ自身がお店や商品に価値を感じているからです。自分で自分を大切にするから、他人も「特別なものなんだ」と認識するようになります。

前回の記事『「いい人」は難癖や言いがかりをつけられやすい。戦うことの大切さ』では、「心に剣を持て」とアドバイスしました。私たちには感じたいもの感じられる力があり、感じたいものを感じられる権利があります。その力と権利が踏みにじられようとするならば戦わなくてはなりません。犬が牙を持ち、猫が爪を持ち、いざという時は自分の身を守るように、人間が抗うのは悪でも迷惑でもありません。

この「心に剣を持つ」も、自分を大切にすることの一つです。数百万円、数千万円といった宝飾品であれば、スタッフが手袋をはめて扱うだけでなく、盗難や強盗から守るためにガードマンが配備されます。大切なものであれば、人から奪われないようにするのが道理です。反対に自己評価が高くなければ、本気で守ろう、大切にしようとは思わないかもしれません。

「星をたどる」では人間の意識を美意識、顕在意識、潜在意識、動物的欲求の4階層に分けています。自分に価値を感じられるようになるには、美意識を培う必要があります。自分はどんなものが好きなのか、どんなことに情熱を傾けられるのか。個性や感性はどこにあるのか。それを把握すればするほど、自然とそれを大切にしようと思えるようになります。自信は自分を知ることから始まります。

これはとても見落とされがちなポイントです。私たちは「誰かに認められたり、何かで一番になったりした時に、自分に自信を持てるようになる」と考えます。しかし、この試みは大抵破綻します。なぜなら誰かに認められたり、一番になるためには継続した努力が必要で、その継続に自信が必要だからです。私たちは自分に自信が持てないばかりに、継続や積み重ねを放棄します。勉強も運動も仕事も恋愛も全てそうです。

自信を手に入れるために自信が必要というのは本末転等であり、成立しません。ですから本当の自信はまずは他人との比較や競争ではなく、自分自身に対する認識から始めなくてはなりません。そのためにあるのが自分を開いて発する、「自己啓発」です。

「星をたどる」では美意識の拡大を重視しています。それは興味関心、好み、情熱、個性、感性に対する自覚です。「自分がこうしたいからこうする。他の人は関係ない」という意志がなければ、「その日は予定があるから」「でも、それが私のやりたいことだから」とは言えません。そして、そうした自分のための選択を続けた先に、誰かに認められたり、何かで一番になったりするといった結果が生まれ、それが新たな自信につながります。

自分を大切にするために、自分に価値を感じる。そして自分に価値を感じるためには、自分を知る。自己啓発は「こうすれば、こうなる」で片付くほど単純ではありません。人間の心は様々な要素が複雑に絡み合っています。しかし、だからこそ真剣に向き合えば、それだけ生活や人生に強く働きかけられます。

「どうせ私なんて」と考える前に、自分についてどれだけ知っているか考えてみてください。私たちは日常に流されて、簡単に過去の成功体験を手放してしまいます。それを取り戻せば、自分を大切にした行動を自然と選べます。

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