家族問題が無くならない原因。対立を引き起こす「視点呪縛」

動物的欲求, 潜在意識

私たちは自分で考えているようで、実は環境によって雁字搦めにされています。「考える」といってもそのほとんどが、周囲を取り巻く環境と、その環境における自分の立場から生まれる反応に過ぎません。

これがもっとも顕著なのが「家族」です。親と子、兄と弟、嫁と姑。人類は数千年の長きにわたって、延々と家族問題を繰り返してきました。ホームドラマのような口喧嘩ぐらいなら可愛いもので、絶縁すら珍しくなく、場合によって殺人にまで発展します。

傍目から見ていると「何もそこまでしなくとも」と思うかもしれません。しかし、いざ自分が当事者になると、そんな風には考えられなくなれます。「考える」というのは、実はその程度のものに過ぎません。

なぜなら私たちは物事について考える前に、まず感じるからです。感じたことから考えるといった方がいいかもしれません。あばたもえくぼ、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、自分が気に入るか気に入らないかで、好き勝手に理屈を並べ替えてしまいます。しかもそのことに自分で気づきません。

とはいえ赤の他人に対しては、そこまでひどくはありません。大抵は「超えてはいけない一線」をわきまえます。しかし、家族になると話は別です。家族関係には普段は想像もつかないほどの、強い感情が潜在しています。それがふとしたトラブルで引き出されると、そのまま激情に駆られ、行き着くところまでエスカレートします。

現代は「家族」という感覚が薄れています。日常生活では親子関係よりも、友人関係のように気安い間柄の家庭も多いと思います。だからといって「家族」について甘い認識でいると、思いがけず相手の逆鱗に触れてしまいます。

たとえばある家に兄と弟がいたら、弟はまず間違いなく「兄が優遇され、自分は冷遇されている」と感じています。もしその家が家業を営んでいると、それより一層顕著になります。こういうケースでは縁切りくらいは珍しくありません。もちろん普段は表面化しませんが、進学や就職といった節目や、人が集まってそういった話になりやすいお盆の里帰り前後に起こりがちです。

本当に兄が優遇され、弟は冷遇されているのか。実際のところはわかりません。しかし、「実際のところ」なんてものはそもそもないのです。少なくとも両親にはそんなつもりは毛頭なく、平等に育ててきたと思っているでしょう。事実は一つでも、それに対する印象は一人一人異なります。そして兄は兄で長男としての期待と責任を背負わさせれ、不自由さを感じているのです。

人間は自分の立場から物事を見て、感じて、そして考えを主張します。この立場によって思考と感情を規定されてしまうことを、星を辿るでは「視点呪縛(ビュースペル)と呼んでいます。お互いに相手を憎んでなどいないのに、あれよあれよと感情と問題がエスカレートしてしまう。この不幸な運命を変えるには、自分の立場が生み出す感情と思考の呪縛から自由になる必要があります。

相手の言うことにカチンと来て、それが激情に駆られるほどの問題になるのは、主張や要求が理不尽に聞こえるからです。相手の意図が理解できなければできないほど、「なに言ってんだコイツ」と怒りがこみ上げてきます。しかし自分の立場を超えて、相手の立場を想像できると、その理不尽さが面白いくらいに収まります。

「そうか、この人の立場だとそう見えて、そう感じて、そう考えて、そう主張して、そう要求してくるのか」とわかると、自分から矛を収めて、穏やかな交渉に移れます。面白いことにそう理解できた上でこちらから折れると、それまで頑なだった向こうも折れてくれます。それが「折り合いがつく」ということです。

ただこれにも順序があります。家族問題の本質は上下関係です。親と子ならば親の方が偉いのです。言いたいことがあればきちんと言うべきですが、その後は無条件に子が折れなくてはなりません。でなければ、子供は放逐されるしかありません。なぜなら家は親のものだからです。もっとも親もそれが絶対的なものだとは考えていません。時代が変われば、考え方も変わります。だから親は「私が死んだら、お前の好きなようにやりなさい」という一言を後に添えるのです。そういった相手の機微を呑み込めるかが、すなわち人間としての器の大きさになります。

もっとも世の中にはどうしようもない親もたくさんいます。虐待やハラスメントなど人権無視が行なわれているケースでは、この限りではありません。そんな家ならば、さっさと出た方がマシです。家族における上下関係は、あなたが親と家を大切に感じているという前提あっての話です。そうであるならば、家族は人間関係に関するこの上ない学び場となります。

この家族観に対して、もしかしたら「まるで組織のようだ」と思うかもしれません。実はそれこそが答えです。家族は組織の最小単位です。もしあなたがビジネスで人間関係のトラブルを抱えるならば、家族に対する理解も浅いと言わざるをえません。逆に家族に対する理解が深まれば、そういったトラブルも減ります。基礎がわかれば、応用は難しくありません。

思考は自分の立場から起こる反応に過ぎません。「こうに決まっている」という感情的結論に基づいて理屈を並べる前に、まず自分の立場と相手の立場について想像を巡らしてみましょう。お互いを呪縛している立場よりも、自分の意識が先に立つこと。それが私たちを雁字搦めしている運命を変えていく出発点です。

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