挫折から立ち直る自己啓発。好きなことを仕事にするには

挫折

「星をたどる」の対面相談では、あらゆる悩みを受け付けています。仕事、職場、転職、家族、恋愛、離婚。去年は「ギターが上手くなりたい」という趣味の相談もありました。

ギターが上手くなるには良い音楽にたくさん触れて、たくさん練習するしかありません。もちろんそんなことは相談された方もわかっています。しかし、わかるというのはある意味では役に立ちません。わかっていてもできないから人は悩みます。勉強、仕事、運動、全てに同じことが言えます。

「最近どんなライブに行きました?」
「最近は行ってません」
「じゃあ最近はどんな音楽聴きました?」
「最近は聴いてません」

私の質問に、Aさんはそう答えました。ギターが上手くなりたいのは、音楽が好きだからです。「音楽が嫌いだけどギタリストになりたい」とか「音楽に興味はないけどギタリストになりたい」という人はいません。しかし、彼は人に相談するほど上達したいと思い、それだけ思い入れがあるはずの音楽を聴いていないのです。

「音楽が好きだ」と口にすれば、それが証明される訳ではありません。それを証明するのは行動です。寝ても覚めても音楽漬けの生活を送っていれば、「ああ、この人は音楽が好きなんだな」と考えなくてもわかります。私はミュージシャンになるほどではないですが、音楽にとても感謝しています。自分の好きな曲を聴いていると、仕事のアイディアがどんどん閃いてくるからです。

とはいえ、Aさんが嘘をついているとか、いい加減な気持ちで臨んでいるわけではありません。昔はプロを目指してバンド活動もしていたし、今でもプロミュージシャンと親交があるそうです。ただ彼の「ギターが上手くなりたい」という言葉は行動や感情の伴わない、ただ唱えるだけのお題目になってしまっていました。

行動を促すのは理屈ではなく感情です。上達を目指すなら情熱が必要です。最近ではなく昔聞いた音楽について聴くと、「ハードロック」「Mr.Big」「ポール・ギルバート」とジャンルから始まって、バンド名、アーティスト名と徐々に具体的な固有名詞が出るようになりました。

すると彼はだんだん笑みをこぼすようになりました。それが彼の生きてきた過去と結びついているからです。情熱は細部に宿ります。大雑把なのは、こだわりがないからです。また子供は大人と違って抽象的な思考にとらわれず、まだ具体しか知りません。だから子供は情熱に溢れています。

「初めてギターに触れた時、自分は一生これを引き続けるんだなと思いました」とAさんは話してくれました。私も昔ピアノ習っていましたが、そんな風に思ったことは一度もありません。そこまでの思い入れがあったにもかかわらず、時の流れの中でわからなくなってしまうのが人間の悲しみです。

クリエイティブな仕事には挫折がつきものです。ただ技術が優れているだけでは通用しない世界です。進学で学校に認められたり、就職で会社に認められたりするのとは訳が違います。もちろんそういった道が容易いなどと言うつもりは毛頭ありません。しかし、人一倍の努力が必要なのは間違いないでしょう

当然、挫折する場合も出てきます。「自分の方が上手いはずなのに、なんであいつの方が人気なんだ」と理不尽さと劣等感を抱いたまま諦めないといけない。すると心の中に、「自分には価値がない」「自分には才能がない」という固定観念が生まれ、それが人生全体に影響を及ぼすようになります。この固定観念が人生を歪める「バイアス」です。

バイアスはとても厄介です。その道を進みたいはずなのに進めない。まるでアクセルとブレーキを同時に踏んでいるような気持ち悪さに苦しみます。にもかかわらず、その原因は思い出したくないつらい体験なので抑圧されてしまい、なかなか気づくことができません。そうして私たちはいつまでもくすぶり続けます。

しかしどんなに打ちのめされても、心の火は決して消えません。実際に「昔どんな音楽を聴きました?」と尋ねるだけで、あの頃の情熱が蘇ります。後は、自分とどこまで真摯に向き合えるかです。もう一度プロを目指すならばそれなりの覚悟が必要になりますし、今の仕事を続けつつ趣味でアマチュアバンドをするのも選択肢でしょう。正解を決めるのは自分です。

しかしいずれにせよ、まずは自分の心を見つめ直さなければなりません。現実は心の反映です。自分はなぜその道を選んだのか、なぜその道を挫折したのか、いま再びその道を追求できる環境にあるのか、普段どんな情報に接しているのか。自分の美意識、潜在意識、顕在意識、動物的欲求の四層のバランスによって、現実が生まれています。

世の中には「こうすればこうなる」という方法論が溢れています。誰でもできます、客観的です、科学的です。それなのに、なぜその通りにならないのでしょう。書店に溢れているキャッチフレーズ通りになるならば、地球はとっくに天国になっているはずです。しかし、そうならないのはなぜでしょう。

答えは簡単です。人間には客観や科学や方法論では踏み込めない領域があるからです。人間には自分だけの過去、自分だけの未来、それを見つめている自分だけの主観があります。しかし大抵のハウツー本はこれに言及しません。タイトルや表紙で「誰でも簡単に」とあれだけ煽っておきながら、「教えても本人が行動しないのだから仕方ない」と諦めたスタンスでいのは無責任です。そういう人は誰かに物を教える資格がありません。

とはいえ本来はそれを請け負うはずの自己啓発さえ、「目標」での「時間」だのと方法論に終始しているのが現状です。自己啓発書を読んで自己啓発できた人が一体、どれだけいるのでしょうか。私たちはもっともっと自分の心を見つめなければなりません。

有名人や成功者のインタビューを思い出してみてください。「あなたはどうして成功できたんですか?」と問いかけに、何か特定の方法やプログラムを挙げる人がいるでしょうか。大抵は「子供の頃から好きだった」と答えているはずです。それが答えなのです。

それに触れた時、どうしようもなく魅せられてしまったから。その感動と興奮が忘れらないから。もし何かを成し遂げたいのなら、自分の記憶を呼び覚ましましょう。自分が何かを始めるきっかけになった体験を何度も何度も思い出して、そこにあった感情を掬い上げてください。それが挫折から立ち直り、もう一度自分のやりたいことを始める第一歩になります。

 

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